診察という "儀式" は省略すべからず。 | In my life ~研究・育児日記~

In my life ~研究・育児日記~

2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

最近、podcastでようやくTEDの日本語字幕が配信されたので、
通勤中に少しずつエピソードを見るようになりました。

エイブラハム・バルギーズという感染症内科医は
従来の診察(触診、打診、聴診等)の重要性を約17分程度のスピーチで説きます。

彼はこのルーチンの診療をお互いに省略することのできない "儀式" と名づけます。

問診の重要性
打診の歴史
聴診器の発明

これら診断のツールが増えたことで
手術を行う理髪店は、診断を行う医師にとって変わられました。


そして近年、超音波、CT等のモダリティーをいつでも利用可能になった今、
毎回行われるこの儀式は、肺の水泡音や心雑音を見つけるためだけではなく、
それ以上の大きな意味があるのだと言う。


この儀式には、
医師が患者に伝えるべき唯一のメッセージがあり、
それを伝えるために行われるというのです。


「私はいつもいつもここにいて、

 最後まで見届けます。

 決して見捨てません。

 最後まで一緒です。」



私は

臨床から離れて1年。
患者臨床からも遠のいて1年。

改めて医師という職業を見つめなおすことができました。
リウマチ・膠原病内科医は、理学所見が命ですから!

興味が有る方はこちらから観れます。