カロリー・ゼロ飲料の恐ろしい弊害 | In my life ~研究・育児日記~

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2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

最近、健康に気をつけるようになりました。
特に今回は独身生活が1ヶ月間もあるので、
その間に縮む寿命をなんとか最小限にしないといけません。
しかし、夕食時に必ずコーラかスプライトも飲んでいます。
今飲んでいるのは、カロリーゼロではない、通常のものです。

ここで疑問。


コーラはやはり、カロリーゼロ。
スプライトももちろん、カロリーゼロ。


カロリーゼロ飲料の方が望ましいのか??


答えは、おそらく「ノー」です。


根拠となる論文を2本紹介。

1. Dietary intake and the development of the metabolic syndrome: the Atherosclerosis Risk in Communities study.
Lutsey PL, Steffen LM, Stevens J.
Circulation. 2008 Feb 12;117(6):754-61. Epub 2008 Jan 22.

2. Fueling the obesity epidemic? Artificially sweetened beverage use and long-term weight gain.
Fowler SP, Williams K, Resendez RG, Hunt KJ, Hazuda HP, Stern MP.
Obesity (Silver Spring). 2008 Aug;16(8):1894-900. Epub 2008 Jun 5.

いずれもアメリカの研究者で2008年の論文ではありますが、
これらの研究結果によると、ダイエットソーダを飲んでいる方は統計学的有意にメタボリック・シンドロームになりやすく、BMIが有意に上昇するみたいです(平均1.78上昇)。

また最近、Fowler SP (2の論文の著者)はテキサス大学での研究結果を改めて報告しています。

基礎研究においては、カロリーがなくても、甘いモノを摂取することで膵臓はインスリンを分泌することが知られており、次第にインスリン抵抗性が上昇することが懸念されます。

また、人工甘味料の強い甘み成分により、味覚が変化し、甘いものに対しての感受性が低下。
その結果、甘さを感じくくなり、結果的に糖分を過剰摂取することに繋がるのです。

さらに言うと、アスパルテーム、スクラロース、ネオテーム等の人工甘味料の安全性はしばしば議論の対象となり、インスリン抵抗性の増大だけでなく、奇形、神経毒、発がん性、性機能障害等の報告もあります(妊婦は摂取しないほうがよさそうです。)

最近ブームのカロリーゼロ飲料。
少なくとも私は避けようと思います。