変形性関節症 | In my life ~研究・育児日記~

In my life ~研究・育児日記~

2011年5月ー2014年2月までBostonに留学していました。
現在は帰国して臨床、教育に追われる日々です。

今日は朝からBoston Medical Collegeの教授である
Dr.David氏による

Nonsurgical Treatment of Osteoarthritis

というタイトルで講演いただきました。

OAの基本的な話が中心でしたが、

 1. MRIの骨髄浮腫の程度がOA膝のアライメントを予測する。
 (アライメントは軟骨よりも骨による影響のほうが強い)
Bone is >X100 stiffer than caritage!

2. 生物製剤では、抗NGF(nerve growth factor)抗体の
Tanezumab (N Engl J Med. 2010 Oct 14;363(16):1521-31.) が疼痛に効果あり。
   最近、FDAに承認。
   糖尿病性末梢性神経障害・ヘルペス後疼痛等の慢性疼痛にもOK。

 3. グルコサミン・コンドロイチンは効果が証明されていない(NEJM等多数の報告あり)。

といった点が印象に残りました。

今回は整形外科的な話が中心でしたが、リスニングのよい勉強になります。
最近、質問している先生が何を言っているか、少しわかるようになってきた気がします。