羽田のANAラウンジより記載中。
今日は研究会。
関節リウマチの手の単純写真についてです。
シャープスコアのつけ方をみんなでディスカッションしました。
オランダで研修をうけた4人の意見に大きな違いはないようでほっとしました。
やはりスコアリングは難しく、明らかに画像的には異常であってもびらんとしての
スコアとはならない例や、手根骨のJSNの評価法等、議論は尽きないようでした。
以下がポイント。
方法
・時系列で、手の左から関節ごとに順番(PIP→MP)にそれぞれ(新しい画像→古い画像)見ていく。手根骨は内側からみていく。Erosion, Joint spase narrowingの順に評価。
Erosion:中心線をこえていれば3点。時系列で相対評価をおこなう。全体とのバランスも考慮するために、小さなびらんが4つあっても1+1+1+1=4点とはせずに3点程度にとどめておく。足に関しては各関節あたり10点とGenantのスコアリングと比較してもウエイトが大きい。手は関節病変が連続することが多いのに比べ、足関節は基節骨側と中足骨側で独立した病変があると考え、それぞれで5点までつけて評価する。
JSN:屈曲(足趾に顕著)していると見かけ上狭く見えるために時系列で評価することが重要。亜脱臼は中心線に紙をあてて、完全に隠れるようであれば陽性。びらんが進行して見かけ上裂隙が拡大している場合は前回の点数を参考にして増悪した点数をつける。(基本的にErosionは改善することもあるが、JSNは改善しない)。
全体的に相対評価の傾向が強く評価者によっても若干のばらつきがある。
最低2人以上で評価するべき。