こんにちは!国際教養大学(AIU)を目指している皆さん。英小論文試験では、文章力や英語力が評価されるだけでなく、課題文の理解論理的な構成、そして自己表現が重要視されます。しかし、試験本番ではつい焦ってしまい、ミスをしてしまう受験生も多いのではないでしょうか?

 

この記事では、国際教養大学の英語小論文試験で陥りがちな誤りと、それを防ぐための具体的な注意点を解説します。これを読めば、試験本番での不安を軽減し、より自信を持って挑むことができるはずです!

 


AIUの英小論文試験で避けるべき5つの誤り

1. 課題文の意図を正しく理解しない

最も多いミスの一つが、課題文の主旨を正確に読み取れていないことです 試験の課題文は、トピックに関連した情報や質問が含まれていますが、焦りから部分的な読み取りしかできず、誤った方向にエッセイを進めてしまうケースがあります。

具体例:

課題文:「人間に自由意志はあるのか?」

  • 誤り:自由意志の是非を議論せず、「自由」と「規律」について書いてしまう。
  • 正解:自由意志に焦点を当て、課題文の問いに直接答える形で議論を展開する。

対策:

  • キーワードに注目する:課題文中の重要な単語(e.g., free will, creativity)をマークし、議論の方向性を明確にする。
  • 問いに立ち返る:書き始める前に、課題文の問いに具体的に答えられているかを確認する。
 

2. 曖昧で抽象的な表現を多用する

国際教養大学の英語小論文では、説得力のあるエッセイが求められますが、曖昧な表現に頼りすぎると評価が下がる可能性があります。例えば、「Creativity is important because it helps people think differently.」のような文は具体性がなく、試験官に強い印象を与えられません。

具体例:

  • 悪い例: Creativity is good for solving problems.
  • 良い例: Creativity is crucial for solving problems because it allows individuals to approach challenges from unique perspectives. For instance, engineers often use creative thinking to design innovative solutions for complex issues.

対策:

  • 具体例を入れる:実際の出来事やデータを用いることで、説得力を高める。
  • 自分の経験を活用する:試験官にとって新鮮な視点を提供できます。
 

3. 一貫性のない構成

論理的な流れが不十分なエッセイは、読み手を混乱させてしまいます。特に、「序論-本論-結論」の基本構成を無視すると、主張がぼやけてしまいます。

具体例:

  • 悪い例:序論で「自由意志は存在しない」と述べたのに、本論で「自由意志はある」と逆の意見を展開する。
  • 良い例:序論で「自由意志は存在するが、環境や遺伝の影響も大きい」という立場を明示し、それを本論で支持する。

対策:

  • エッセイの構成を事前に計画する:書き始める前に、各段落で何を書くかを箇条書きで整理する。
  • 一貫性を確認する:結論を書く前に、序論と本論の主張が矛盾していないかを再確認する。
 

4. 語彙や文法の誤り

エッセイの内容がどれほど優れていても、文法ミスや不適切な語彙選択が多いと評価が下がる可能性があります。国際教養大学の英語小論文では、内容と同じくらい言語の正確さが重要です。

よくある誤り:

  • 主語と動詞の一致ミス:People has free will.People have free will.
  • 時制の混乱:Humans will always argue whether they had free will.Humans have always argued whether they have free will.

対策:

  • 短い文を使う:複雑な文を避け、文法ミスを減らす。
  • 文法チェックツールを活用する:Grammarlyなどのツールを使って、自分の書いた文をチェックする。
 

5. 課題文を丸写しする

課題文をそのままコピーしてエッセイに含めるのは避けるべきです。試験官は、受験生が課題文をどのように解釈し、自分の意見を構築しているかを評価します。丸写しでは、自分の考えを示せないため減点対象になります

具体例:

課題文:「自由意志とは、選択肢の中から自由に選ぶ能力である。」

  • 誤り: エッセイ内でそのまま同じ文を使う。
  • 正解: Free will can be defined as the ability to make choices independently, but it is influenced by external factors such as culture and upbringing.

対策:

  • 課題文を言い換える練習をする:パラフレーズ(言い換え)を日常的に練習し、自分の言葉で表現するスキルを身につけましょう。
 

実践でミスを防ぐための準備方法

ここまで、国際教養大学の英語小論文で避けるべき誤りを解説してきました。では、これらのミスを防ぐためにどのような準備をすれば良いのでしょうか?以下の方法を取り入れることで、本番でのパフォーマンスを向上させることができます。

 


1. 模擬練習を繰り返す

国際教養大学の英語小論文形式に慣れるために、過去問や模擬問題を使って実際の試験と同じ条件で練習しましょう。制限時間内で書く練習を繰り返すことで、焦りを軽減し、冷静に取り組む力が身につきます。

 


2. フィードバックを受ける

自分の書いたエッセイを第三者に見てもらい、構成や文法、語彙の改善点を指摘してもらいましょう。先生や友人、またはプロの添削サービスを活用するのも効果的です。

 


試験当日に注意すべきポイント

国際教養大学の英語小論文では、事前の準備に加えて、本番での心構えと取り組み方も非常に重要です。試験中に陥りがちなミスを避け、冷静にエッセイを書くための具体的な注意点を以下にまとめました。

 


1. 時間配分を徹底する

時間管理は英小論文試験の成功を左右する重要な要素です。限られた時間の中で、課題文を読解し、構成を練り、エッセイを書き上げる必要があります。時間配分をしっかりと意識しましょう。

おすすめの時間配分:

A/B日程(試験時間120分)

課題文が長めで、要求される内容も深い分析が求められるため、時間をうまく分けて使う必要があります。

  1. 課題文の読解と分析(25分)

    • 課題文を2回読み、要点をピックアップします。
    • 質問を理解し、重要なキーワードに下線を引く。
    • 自分の立場(賛成・反対)を明確にし、サポートする具体例を考える。
  2. 構成の計画(10分)

    • 序論・本論・結論の大まかな構成を紙に書き出す。
    • 各段落で述べるべきポイントと、使う具体例をメモしておく。
  3. エッセイの執筆(75分)

    • 構成に沿って文章を作成。
    • 序論で課題文の要約と自分の主張を述べ、本論で理由と具体例を展開し、結論で議論をまとめる。
  4. 見直し(10分)

    • 文法ミスやスペルミス、構成の一貫性を確認する。
    • 課題文に対する直接的な応答ができているか確認。

C日程(試験時間90分)

課題文が短めで、比較的具体的なテーマが多いC日程では、課題文理解と構成作成のスピードが求められます。

  1. 課題文の読解と分析(15分)

    • 課題文を2回読み、趣旨を明確にします。
    • キーワードをマークし、問いに対する自分の立場を素早く決定。
    • サポートする具体例を2~3つ考えます。
  2. 構成の計画(5分)

    • 主要な議論を簡潔にまとめ、段落ごとの内容を箇条書きで整理。
    • 書きながら詳細を追加する余裕を持たせる。
  3. エッセイの執筆(65分)

    • 時間を考慮しつつ、書くスピードを維持します。
    • 本論部分に時間を割き、理由や具体例を詳しく説明する。
  4. 見直し(5分)

    • 急いで書いた箇所を中心に、文法やスペルのミスを確認。
    • 時間が許す限り、構成や課題文との一致をチェック。

ポイント:

  • 課題文の理解に時間をかけすぎないよう注意しましょう。最低でも執筆に1時間は確保することを目指してください。
  • 時間が足りない場合でも、結論部分は必ず書くようにしましょう。
 

2. シンプルな言葉を使う

実は!難しい単語や複雑な構文に頼る必要はありません。むしろ、シンプルで正確な表現が好まれます。本番では、自信のある表現を使い、正確さを重視しましょう。

例:

  • 複雑な文: In light of the aforementioned arguments, it can be unequivocally stated that free will, though seemingly an abstract concept, is fundamentally influenced by external factors.
  • 簡潔な文: Free will is influenced by external factors, despite being considered an abstract concept.

ポイント:

  • 曖昧な表現を避け、具体的で明確な言葉を選びましょう。
  • 文法やスペルに自信のない単語は避け、正確に使える語彙を優先してください。
 

3. 常に課題文に戻る

試験中にエッセイを書いていると、自分の意見を述べることに集中しすぎて、課題文から離れてしまうことがあります。これを防ぐために、書き進めるたびに課題文を読み返し、自分の議論が課題文の問いに答えているか確認しましょう。

チェックポイント:

  • 自分の主張が課題文の趣旨に沿っているか?
  • 課題文の重要なキーワードをエッセイに取り入れているか?
  • 課題文の質問に直接答える内容になっているか?

実践例:

課題文が「人間に自由意志はあるのか?」と問いている場合、自分のエッセイで「自由意志の存在」に焦点を当てているか確認します。「自由意志が社会に与える影響」など、課題文とずれた内容を書かないよう注意が必要です。

 


4. 書き終えたら必ず見直す

エッセイを書き終えたら、そのまま提出せず、必ず時間を取って見直しましょう。特に、以下のポイントに注意してチェックを行ってください。

見直しのポイント:

  1. 文法の誤り: 主語と動詞の一致や時制の一貫性を確認する。
  2. 語彙の適切さ: 同じ単語を繰り返し使っていないか、もっと適切な言葉があるかを考える。
  3. 構成の一貫性: 序論で述べた主張が本論や結論で矛盾していないかを確認する。
  4. 字数: 指定された語数(最低300語)を満たしているか確認する。

時間がない場合の優先順位:

  1. 結論が課題文に応答しているかを確認。
  2. 明らかな文法ミスやスペルミスを修正。
  3. 冗長な文を削り、簡潔な表現に置き換える。
 

エッセイの完成度を高めるコツ

試験中に焦らず、完成度の高いエッセイを書くためには、以下のコツを意識してください。

 


1. 練習の段階で「書くスピード」を高める

制限時間内にエッセイを仕上げるには、普段の練習からスピードを意識することが重要です。タイマーを使い、時間内で書き終える練習を繰り返しましょう。

練習方法:

  • 25分間で序論だけを書く。
  • 45分間で課題文の本論部分を重点的に書く。
  • 制限時間70分でエッセイ全体を書く模擬試験形式を定期的に行う。
 

2. 英語表現のレパートリーを増やす

試験中に使う表現をあらかじめ準備しておくと、執筆がスムーズになります。以下のような表現を覚えておくと便利です。

例文:

  • 論理の展開:This is because..., Furthermore..., As a result...
  • 対比を示す:On the other hand..., However, it is also worth considering that...
  • 結論を強調:In conclusion..., Ultimately, it can be argued that...
以前の記事で使える英語表現を紹介したので、ぜひ活用してください!
 

3. 模擬試験後のフィードバックを徹底活用

試験対策で一番効果的なのは、自分のエッセイに対する具体的なフィードバックを得ることです。第三者(先生や友人)の視点を取り入れることで、自分の弱点を効率よく克服できます。

フィードバックで見るべき点:

  • 構成の一貫性
  • 課題文への応答の深さ
  • 文法や語彙の正確さ
 

次の記事:コレが受かる勉強法!国際教養大学の英語小論文の対策スケジュール

この記事では、国際教養大学の英語小論文試験で避けるべき誤りと注意点について解説しました。次回の記事では、国際教養大学の入試に向けた効率的な勉強スケジュールの立て方英小論文対策に集中する方法を詳しく紹介します。これまで学んだスキルをどのように本番で応用するかを解説しますので、次回もぜひお楽しみに!