こんにちは!国際教養大学(AIU)の受験を目指している皆さん。英小論文試験では、課題文を読み解き、自分の意見を明確に表現する力が求められます。そこで重要になるのが、適切な英語表現豊富な語彙力です。

 

この記事では、国際教養大学の英語小論文で役立つ英語表現と、語彙力を効果的に磨く方法をご紹介します。文章の流れをスムーズにし、説得力のあるエッセイを書くための具体的なフレーズやトレーニング法を解説していきます。

 


AIUの英小論文で評価される英語表現とは?

国際教養大学の英語小論文では、文法の正確さや語彙の豊富さが評価基準に含まれています。しかし、難解な表現や専門用語を多用する必要はありません。むしろ、簡潔で明確な表現が求められます。以下は、国際教養大学の英語小論文で評価される英語表現の特徴です。

1. 文法の正確さ

英小論文では、文法ミスを避けることが基本です。特に以下の点に注意しましょう:

  • 主語と動詞の一致(Subject-Verb Agreement)
  • 冠詞(a, an, the)の使い分け
  • 時制の一貫性

2. 明確で簡潔な文

長く複雑な文よりも、短くて明確な文が好まれます。例えば:

  • 悪い例: The idea that technology is indispensable in modern society is one that cannot be overlooked and should therefore be examined critically by all individuals.
  • 良い例: Technology is indispensable in modern society and should be critically examined.

3. 論理を強調するフレーズ

論理的な流れを示すフレーズを活用することで、文章全体がまとまりやすくなります。例えば:

  • 因果関係を示す:As a result, Therefore, Consequently
  • 意見を強調する:In my opinion, It is evident that, I firmly believe that
  • 例を挙げる:For example, Such as, To illustrate
 

AIUの英小論文で使えるおすすめフレーズ

ここでは、国際教養大学の英語小論文で活用できる便利なフレーズをいくつか紹介します。これらを使いこなすことで、エッセイの説得力を高められます。

1. 序論で使えるフレーズ

序論では、課題文の主張を要約し、自分の意見を簡潔に述べることが求められます。以下のフレーズを活用してみましょう:

  • This essay will discuss whether...(このエッセイでは、〜かどうかについて議論します)
  • The question of whether... has been widely debated.(〜かどうかという問題は広く議論されています)
  • In this essay, I argue that...(このエッセイでは、〜であると主張します)

例:

課題:「人間に自由意志はあるのか?」

  • This essay will discuss whether humans truly have free will and whether it is something we desire.
 

2. 本論で使えるフレーズ

本論では、主張を論理的に展開し、具体例を交えながら議論を進めます。段落の流れをスムーズにするために、以下のフレーズを使うと効果的です。

議論を進める:

  • Firstly, Secondly, Lastly(まず、次に、最後に)
  • It is important to note that...(〜に注目することが重要です)
  • One reason for this is that...(その理由の一つは〜です)

例を挙げる:

  • For instance,(例えば)
  • This can be seen in the case of...(これは〜の場合に見られます)
  • An example of this is...(その例として〜があります)

反対意見を提示する:

  • On the other hand,(一方で)
  • However, it is also worth considering that...(しかし、〜についても考慮する価値があります)
  • While some may argue that..., I believe that...(〜と主張する人もいるかもしれませんが、私は〜だと思います)

例:

課題:「テクノロジーは創造性にどのような影響を与えるか?」

  • One reason for this is that technology provides easy access to diverse ideas and resources. For instance, online platforms like YouTube allow creators to share their work globally, inspiring others to innovate.
 

3. 結論で使えるフレーズ

結論では、自分の主張を再確認し、議論をまとめます。以下のフレーズが役立ちます:

  • In conclusion, it is clear that...(結論として、〜であることは明らかです)
  • To summarize, I believe that...(要約すると、私は〜だと考えます)
  • Ultimately, it can be argued that...(最終的に、〜と主張できるでしょう)

例:

課題:「創造性を育むために最も重要な条件は何か?」

  • In conclusion, fostering creativity requires an environment where failure is not only accepted but encouraged. Without such a culture, innovation is unlikely to flourish.
 

語彙力を鍛えるための3つのトレーニング方法

国際教養大学の英語小論文で高得点を取るためには、適切な語彙を使いこなすことが不可欠です。ここでは、語彙力を効率的に鍛えるための具体的な方法を紹介します。

 


方法1: 分野別の語彙リストを作成する

国際教養大学の英語小論文で出題されるテーマに関連した語彙をリスト化し、それを集中的に覚えましょう。例えば、以下の分野に焦点を当てます:

  • テクノロジー: innovation, artificial intelligence, automation
  • 教育: critical thinking, creativity, lifelong learning
  • 倫理: morality, free will, decision-making

実践方法:

  1. 自分が苦手な分野の語彙を重点的にリストアップする。
  2. 各単語を使った例文を作成し、記憶を定着させる。
 

方法2: 英語記事を読み、語彙を蓄積する

ニュースサイトやエッセイなど、英語で書かれた記事を読むことで実践的な語彙を学ぶことができます。特に、国際教養大学の英語小論文のテーマに関連する記事を選ぶと効果的です。

推奨リソース:

  • BBC NewsThe New York Times:時事問題や社会問題についての記事が多い。
  • TED Talks:教育、テクノロジー、倫理に関するトピックを網羅。

実践方法:

  1. 記事を読む際、知らない単語をメモする。
  2. その単語を使った文を自分で作成し、実際に使える語彙として定着させる。
 

語彙力を鍛えるさらに効果的な方法

前半では分野別の語彙リストや英語記事を活用した方法を紹介しましたが、ここではさらに実践的な語彙力向上のアプローチを詳しく解説します。

 


方法3: トピック別ミニエッセイを書く

国際教養大学の英語小論文では、課題文に関連するテーマについて自分の意見を述べる必要があります。そのため、日常的にトピック別のミニエッセイを書くことで、語彙力と表現力を一度に鍛えることができます。

実践手順:

  1. TOEFLやIELTSのライティングトピックから、AIU試験で出そうなテーマを選びます。
    • 例: Does technology enhance creativity?
  2. 1つのトピックにつき150~200語の短いエッセイを書く。
  3. 書き終わったエッセイを以下の点で見直す:
    • 使った語彙のバリエーションは十分か?
    • 論理的な構成が保たれているか?
  4. より適切な語彙や表現を追加し、内容を洗練させる。

例文:

トピック:「教育は創造性より批判的思考を重視すべきか?」

  • Education should prioritize critical thinking over creativity because it fosters the ability to analyze problems and make informed decisions. However, creativity plays an equally important role in solving unique challenges. A balanced approach is essential.

こうした練習を通じて、国際教養大学の英語小論文で実際に使える語彙を確実に身につけることができます。

 


方法4: アクティブ・リコールで語彙を定着させる

語彙を覚える際に、単語を「見て覚える」だけでは記憶が定着しにくいものです。そこで、アクティブ・リコール(能動的な想起)を活用することで、実際に使える語彙として身につける方法を試しましょう。

実践手順:

  1. 覚えたい単語をカードやアプリ(Quizletなど)にまとめる。
    • 例: innovation(革新)、collaboration(協力)、divergent thinking(発散的思考)
  2. カードの片面に英単語、もう片面に意味や例文を書きます。
    • 例: Creativity thrives on collaboration between individuals with diverse perspectives.
  3. 日々のスキマ時間を使って、カードを活用して復習する。
  4. 単語を見た瞬間に意味や例文が思い浮かぶようになるまで繰り返す。

アクティブ・リコールを活用することで、AIU試験で必要な単語が即座に使える知識として定着します。

 


方法5: 文法と語彙のバランスを意識する

語彙力が向上しても、それを正確に使う文法力がなければ、説得力のある文章にはなりません。語彙と文法をバランスよく鍛えるためのポイントを以下にまとめます。

文法力を鍛えるポイント:

  • 複雑な文法構造を学ぶ:
    • 関係代名詞を使った文:The concept of free will, which has been debated for centuries, remains a cornerstone of human philosophy.
    • 仮定法を使った文:If humans truly had no free will, all decisions would merely be the result of external factors.
  • シンプルな構造で明確に表現する:
    • Technology enhances creativity by providing access to diverse resources.

語彙と文法のバランスを取るための練習:

  1. 新しい語彙を使った短文を作成し、正しい文法で書く練習を行う。
  2. 自分の文章を文法チェックツール(Grammarlyなど)で確認する。
  3. 書いた文章を英語に詳しい友人や先生に見てもらい、フィードバックをもらう。
 

エッセイ全体をレベルアップさせる具体例

ここでは、語彙力を効果的に活用し、国際教養大学の英小論文をより洗練させるための具体例を示します。

悪い例と良い例の比較

悪い例:

  • Technology is good for creativity. It helps people make things. For example, the internet lets people share ideas.

良い例:

  • Technology significantly enhances creativity by fostering collaboration and providing access to diverse resources. For instance, platforms like YouTube allow creators to share their work globally, inspiring innovative ideas.

良い例では、語彙や表現が具体的かつ論理的に整理されています。このように、言葉を工夫することでエッセイの質を大幅に向上させることが可能です。

 


高得点を取るための表現力アップのポイント

  1. 同義語を使って表現を豊かにする:
    • importantcrucial, essential, significant
    • thinkconsider, reflect on, analyze
  2. 多様な接続詞を使い分ける:
    • and の代わりに:Moreover, Furthermore
    • but の代わりに:However, On the other hand
  3. 比喩や例えを適度に取り入れる:
    • Creativity, like a muscle, needs regular exercise to grow stronger.
 

試験当日に語彙力を最大限活用するコツ

  1. 事前準備を徹底する:
    • 試験で出そうなテーマの分野別語彙を暗記し、事前に短いエッセイを練習しておく。
  2. シンプルさを恐れない:
    • 難しい単語を無理に使うよりも、正確で簡潔な表現を心がける。
  3. 課題文の語彙を活用する:
    • 課題文に出てきた単語を自分の文章に適切に取り入れることで、試験官に一貫性のある文章として評価されやすくなります。
 

次の記事:やりがちミス?!国際教養大学の英語小論文で避けるべき誤りと注意点

この記事では、国際教養大学の英小論文で使える英語表現と語彙力の磨き方について解説しました。次回の記事では、受験者がよく犯すミスや、AIU英小論文で避けるべき点を詳しくお伝えします。実践に役立つ具体例が満載ですので、次回もぜひお楽しみに!