こんにちは、高山です。

今日は、AIツールの使い方の中でも「制度やルールが変わったときに、AIにどこまで頼っていいのか」という話を書いておきます。きっかけは、2026年9月30日でインボイス制度の「2割特例」が終わったことでした。

「2割特例終了」をAIに聞くと、答えがズレることがある

副業をしていると、税金や制度の話はどうしても避けて通れません。最近はChatGPTやClaude、Geminiなどに「インボイスの2割特例っていつまで?」と聞けば、それらしい答えがすぐ返ってきます。私も調べものの入口としてAIはよく使っています。

ただ、こういう「最近変わったばかりのルール」は、AIがいちばん苦手にしやすい分野だと感じています。理由はシンプルで、

  • AIの知識は、学習した時点までの情報がベースになっている
  • Web検索ができるAIでも、まとめサイトの古い記事や不正確な解説を拾ってくることがある
  • 「法人の話」と「個人の話」のように、条件で答えが変わる話を一緒くたにしてしまうことがある

からです。

今回の2割特例もまさにこのパターンでした。ニュースでは「9月30日で終了」と一言で書かれがちですが、国税庁の資料を見ると、個人の場合は2026年分の申告まで2割特例が使えて、2027年・2028年分は新しい「3割特例」に移るという段階的な話になっています。「9月で終わった」という一言だけを信じると、副業をしている個人は必要以上に慌ててしまいます。

私がAIで制度を調べるときに決めていること

このブログ(と本サイト)では、AIツールを使いながら副業の0→1を公開実験しています。その中で、制度や税金まわりを調べるときは次の3つを決めています。

1. AIの答えは「下調べのメモ」として扱う

AIの答えは、何を調べればいいかを整理するのにはとても便利です。ただ、それをそのまま「正解」として記事や判断に使うことはしません。あくまで確認すべきポイントのリストとして使います。

2. 最後は必ず一次情報(公式サイト)で確認する

税金なら国税庁、年金や雇用なら厚生労働省、というように、元の制度を作っているところの公式ページで最終確認します。今回のインボイスの件も、国税庁の「令和8年度税制改正特集」のページとリーフレットを読んで確認しました。AIに「出典のURLも出して」と頼んで、そのリンク先を自分で開くだけでも、精度はかなり上がります。

3. 「誰の話か」をAIに具体的に伝える

「インボイスの2割特例はいつまで?」と聞くより、「会社員で、副業の売上が年数十万円、インボイス登録している個人の場合」のように条件をつけて聞いたほうが、答えのズレは小さくなります。制度の話は、法人か個人か、登録しているかどうかで答えが変わることが多いからです。

実際に使っている聞き方の例

参考までに、制度を調べるときに私がよく使う聞き方の型を書いておきます。

私は会社員で、副業の売上が年間○○万円程度の個人です。インボイスは登録済みです。この条件で、2026年・2027年の消費税の計算方法がどう変わるか教えてください。根拠になる国税庁のページのURLも必ず添えてください。わからない部分は「不明」と書いてください。

ポイントは、自分の条件・出典URLの要求・「不明」と書いていい許可の3つです。特に最後の一文を入れておくと、AIが無理に答えを作ってしまうのを少し防げます。それでも出てきたURLが存在しないページだったり、別の制度のページだったりすることはあるので、リンク先は必ず自分で開いて確認します。

AIは「調べる時間」を縮める道具、判断は自分でする

誤解のないように書いておくと、AIで調べものをするのが悪いという話ではありません。むしろ、昔の私のように情報商材やネットの記事をひたすら読み比べていた頃と比べると、AIのおかげで「何を確認すればいいか」にたどり着くまでの時間は大きく縮みました。

ただ、副業で一番怖いのは「間違った前提のまま動いてしまうこと」です。税金の申告を間違えたり、取引先との話し合いで古い情報を前提にしてしまったりすると、あとから取り返すのは大変です。だからこそ、

  • AIで素早く全体像をつかむ
  • 公式の一次情報で確認する
  • 自分の条件に当てはめて判断する

この3段階を、面倒でも毎回踏むようにしています。

インボイスの「2割特例→3割特例」の中身はこちらに

今回の件を、国税庁の資料で確認しながら整理した記事を、本サイト「AIで作るネット副業情報」に書きました。

  • 個人の副業は、いつまで2割特例が使えるのか
  • 2027年からの「3割特例」で納税額はどのくらい変わるのか(ざっくり試算つき)
  • インボイス登録していない人にも関係する、10月からの変更点
  • 副業の会社員が今やっておきたい3つのこと

副業でインボイス登録している人や、取引先から登録について聞かれている人は、一度目を通しておいてもらえるとうれしいです。

→ インボイス「2割特例」終了で副業の消費税はどうなる?個人は2026年分まで2割、2027年からは「3割特例」

※税金の最終的な判断は、税務署や税理士に確認してくださいね。

AIは本当に便利な道具ですが、「調べる」と「決める」は分けて考える。これからもこの姿勢で、AIツールと付き合っていこうと思います。