高山です。

 

今現在、AIについては国ごとで見解が分かれており、AIを積極的に活用すべきと考え開発に前のめりな国と、逆にAIを脅威としてみなしてある程度の規制をかけていく方向で動いている国があります。

 

積極的な国は、開発環境の構築や法整備などが進められる一方、否定的な国家についてもAI開発から降りたというわけではなく、その使用をかなり厳しい目で見ていくといった動きが、今のAIを取り巻く環境となっています。

 

我が国日本ではどちらなのかというと、基本的には前のめりな国家のほうになるかと思います。

 

AIを利用したコンテストの開催であったり(様々な問題で中止になったものもありますが)国も教育の分野でのAIの扱いについてガイドラインを策定しようとするなど、日本はAIについて、かなり前のめりな国家の一つといっていいかと思います。

 

国がソフトバンクやさくらインターネットなどに、AI開発における支援をするといったことも最近ニュースになっていましたし、楽天やソフトバンクがOpen AI・マイクロソフトと提携・協業すると言ったニュースも最近報じられていました。

 

今までのニュースでも、日本におけるAI開発競争の激化は不可避といった様相を呈していましたが、今回さらに大きなニュースが報じられています。

 

Stability AIが日本語の大規模言語モデル「Japanese StableLM」を公開、会話型AIの競争が日本語でも加速する

 

2021年から海外で多くの開発者を集めて、LLM(Large Language Models)構築を進めているStability AIが、日本語に対応した大規模言語モデル「Japanese StableLM」のオープンソースを公開したということです。

 
オープンソースは基本的に誰もが編集・更新できる基本のソースとして公開されるもの(商用利用・研究目的という注釈はありますが)ですので、今後この日本語の膨大なデータベースのオープンソースを元に、前述したような日本の大手IT企業が日本語特化の生成AIをリリースしてくる可能性が非常に高くなったと言えます。
 
ChatGPTなどは、英語が主なデータとなっておりましたので、日本語で使う際に結構間違いや知識が足りない部分(特に歴史上の人物や日本国内での出来事など)がありましたが、こちらの大規模言語モデルが公開されることで更に日本語データベースが充実していくということにも繋がります。
 
ますます、日本国内でのAI開発競争が激化することは必至ですので、本当に今後AIを使いこなせない人は、使いこなせる人と大きな差がついていく可能性は高くなってきていると言えます。