・その活動こそが、経済を活性化させる。

・欲が人を動かし、欲が社会を動かす。

 欲こそが、社会の中心原理となる。

 

・封建社会の成立原理が、仁義(≒倫理観念)にあった様に、

 現代社会の成立原理は、欲の観念にある。

 

・しかしそれ故に、その裏では自然なる世界を、次々と蝕(ムシバ)み、

 人と人とが富を求め、権力を求め、互いに争う結果へと至る。

 

・求めても 〃 満足することを知らない欲望は、留まることを知らず、

 歪みは更に巨大な歪みを生み出す。現代社会の悲劇である。

 

・「性」を見つめることで、人間の神性を引き出すこの村の人々と、

 「性」の意識を引き金に、欲望を膨らます私達の社会。

 

・同じ「性」という本質を境に、欲望に向かうのか。崇高さへと向かうのか。

 という、全く対照的な図式が、そこにはある。

 

           ~~ 中略 ~~

 

・「私(≒M老人)は、〇〇社会で『学校』というものを見たことがあるが、

 子供達が椅子に長時間座るあの不自然な状態は、性エネルギーの流動を

 滞らせる体質を、作ってしまうことになる。」

 

・「この村では、決して子供達に、あんな風にさせたりはしない。

 この村の子供達は、自分の好奇心だけで、全てを学ぶ。」

 

・M老人から見たら、文明国の学校というものが、

 まるで病人の製造所の様な所だと、言うのである。