・静寂の時にこそ、彼は多くを語っているかのようだ。

 彼が深い静寂にある時、言葉で表せない、深い何かの交感が始まる。

 

・正確な表現ではないが、静寂の中にある彼の体からは、

 電波的なメッセージの様なものが、著(イチジル)しいテンポで発せられている様に、

 私には感じられた。

 

・M老人から教えられたところによれば、人間にとって1番肝心な体の部位は、

 頭頂部からその真下へと貫かれた、体の中心軸

 (≒脊髄の中枢神経にあたると思われる)なのだそうだ。

 

・この人体を貫く中心軸を、彼は「タオの幹」と呼んでいた。

 この「タオの幹」は、人間だけではなく、あらゆる存在の中心にあり、

 性中枢とも言えるものなのだという。

 

・村の人々は、こうした性中枢を「ラ」と言っていた。

 この「タオの幹」の上端に脳があり、下端(カタン)に性器があり、

 その全体で人間の基礎は成り立っているのだと、彼は言う。

 

・性中枢は人間の霊的な中枢でもあり、女性の場合、

 この中枢の下端から中枢に沿って、男性器が挿入される仕組みになっているのは、

 偶然ではないと言って、詳しい説明を受けた。

 

・その説明の中には、SEXに関する具体的な示唆(シサ)も含まれていたが、

 本書ではその説明は、控えようと思う。