⑤ 挙句に火力発電建設で、5重投資

 

再エネが大量導入されたことで、火力発電は稼働率が下がった。

卸電力市場が自由化されているので、これでは採算がとれなくなる。

そこで近年になって、古い火力発電所の廃止が、相次いでいる。

 

ところが、これまで見てきた様に、再エネだけでは電力を、安定供給できない。

それで節電要請が、全国各地の恒例行事になってしまった。

 

そこで新しい電源が必要となり、建設費を必ず回収できる

新制度として、『長期脱炭素電源オークション』なるものが、始まった。

 

落札した電源の中には、原子力や蓄電池も含まれているが、

LNG火力も含まれている。なんのことはない。

結局のところ、火力発電は必要なのだ。

 

こんなことなら、従前(ジュウゼン)の様に、電力需要のピーク対応として、

古い火力発電所をキチンとメンテナンスしておけば、結局は一番安上がりで済んだ筈だ。

 

1年の内、ごく稀にしか動かさないのだから、最新鋭&高効率である必要などない。

 

かつての様に、電気事業が発電から送電、配電まで垂直統合されていれば、

全体からみて、最も合理的な判断をしたであろう。