苫米地英人 ハイパーラポール その1 臨場感
苫米地英人 ハイパーラポール その2 ホメオスタシスーフィードバック

情報的身体=バーチャルリアルティー的身体



何となくでも

小さい情報的身体の人が、大きい情報的身体の人に同調する
ということが分かったと思います。


そこで自己啓発のむずかしさを説明するために、
仏教という「幸せになる教え」を簡単?に取り上げてみます。


大きい情報的身体の延長線上に、
禅宗の無の境地や不立文字(ふりゅつもんじ)という
言語で説明ができない世界があります。



脳内の身体を究極的に大きくしていくと宇宙をも包み込み
認識不可能な世界に突入し一周してスタートラインに戻っている。
禅マスターの十牛図に代表される不思議なマンガの世界観です。


厳しい修行で得た実用的な境地を叩き壊して無用のものに
することで森羅万象を感じてホメオスタシスーフィードバック
していく本当の凡人になるのが禅の方向性かもしれません。



般若心経で有名な、
「色即是空、空即是色」と同じ世界観です。

情報的身体に関連させて現代意訳すると、
認識してるものが世界の全てで、認識できないものは存在しない。
認識できないと認識したとき、それは存在する。


認識=個人に依存した方便=誤解・誤認が普通



禅宗や仏教のちんぷんかんな境地はともかく、
気功や瞑想でも情報的身体を大きくできます。

自分という存在の認識を書き換えるのですが、
どちらかというと日常で実用するには時間がかかります。
そこで即物的に「空間を支配する」方法があります。


自分で自分の認識を書き換えるには、
セルフイメージなどがありますが、
自分でセルフイメージを変えれない人が多いので、
セルフイメージのセミナーが流行ったりするわけです。

「空間を支配する」方法では、
他人の認識の書き換えを行うのが簡単なのです。


相手を「小さい情報的身体」と認識させて、
自分を「大きな情報的身体」になるように演出して、
自分に同調させるのが、「空間を支配する」方法なのです。





苫米地英人 ハイパーラポール その1 臨場感


臨場感の大枠の概念を理解したら、
なぜ、臨場感を高める必要があるのか?

というお話です。


「ホメオスタシスーフィードバック」を訳すと
「恒常性維持機能の同調」となります。


これは変化し続ける人を含む外界に対して、
生命維持機能に支障しないように身体が適応することです。

気温が上がれば汗をかき、熱を放出する。
走れば呼吸が荒くなって脈拍が上がり、血流を良くする。

という身体反応が、
ホメオスタシスーフィードバックといいます。


ホメオスタシスーフィードバックは、
脳内の仮想現実にも反応するという側面があります。


映画の例えで出したように、
銃撃シーンなどスリルがあるシーンでは、

仮想現実と認識しているのに、
脈拍が速くなったり血圧が上がるなど身体が反応するのです。


情報的身体=バーチャルリアリティー


人も環境と捉えるとき、
人と人の間でもホメオスタシスーフィードバックが起こります。

女性が集団生活をしていると、
月経期間が、同じになるという検証もあるようです。

ただ、それには法則があり、
情報的(仮想的)身体が大きいほうに、小さいほうが同調するのです。

情報的身体というのが脳内世界のリアリティーであり、
スケールの大きさを含む「臨場感」なのです。

影響を与える場合、情報的身体が圧倒的に大きい必要があります。
動物で例えるならアリとゾウぐらいの落差が必要なのです。


情報的身体が圧倒的に大きいならば、
無意識レベルで、相手を同調させ洗脳できるということです。
相手を願望実現の協力者に巻き込むことができるのです。

その第一歩が、「臨場感を高める」ということになります。


臨場感を高め

マッドサイエンティスト(脳科学者)Dr.苫米地英人の
ハイパーラポール理論を理解するには、
まず「臨場感」の理解が必要になります。


臨場感

・3Dや質感などの空間的感覚。
・存在感などの身体的感覚。
・情感などの感情的感覚。
・イメージや記憶などの内的感覚。

など五感を通して得られるリアルな情報を、
臨場感と表現されています。


「臨場感を高める」というのは、

・手に汗握る緊張感が伝わってくるような雰囲気。
・鳥肌が立つ恐怖感。
・感涙の涙が止まらない状態。

というような、
感受性が高まり感動が伝わりやすい(感情的に反応しやすい)、
状態を「臨場感を高める」と思ってください。


映画で例えれば、
映画作品は、2時間弱、暗い空間に監禁して、
明るいスクリーンに作品を映すことで感情移入しやすい
環境を作り出しています。

それに加え、
3D作品の影響で、映像と分かっているのに、
身体が無意識に反応するまでの臨場感を高める
のに成功しています。

3D映像と意識で認識していても、
無意識はリアルと3Dの区別がつかないので、
映像作品に意識を集中していると、
過去の体験を参考にした反応を身体に命令するのです。


臨場感が高まりリアリティーが高まると、
無意識レベルでは、仮想現実と物理的現実の区別が無くなります。