新たな物語をスタートさせるために
自分の中にあった小さな疑問や違和感に調整をかける旅だ。
いつも、見知らぬ土地へ行くときは
何かしら目的をつくる。
時には、目的を持たないことを目的にすることもあれば、旅中に目的ができることもあったりするので、つまりは気まぐれの旅と言われてもいたしかたない。
まだ中学生の時に進路を考え漠然と、建築に携わりたいと思った頃があった。
安易に、建築といえばガウディ、スペイン、そしてイタリアだろうと考えたことがあったのを思い出した。
今回は建築デザインではなく
ガストロノミー 美食を体験しに人生初のヨーロッパ。
行く先々、WEBマガジンなどの記事で知った店であり、いつかは体験したいと思った店ばかり。
そのいくつもが、私の中で答え合わせのような、背中を押された感覚があった。
(神様は、いい加減、はよやれや って思ってるんだろうなと感じた。)
例えば
一皿の上に置かれた食べ物が
誰が育ててどんな風に作られてというプロセスを想像して食べる食がどんなに豊かなものなのか。私はそれをまだまだ表現しきれていない。
私が表現したいことは、そういうことだ。
食べ物を食べる時に
受け継ぐいのち、DNA。
種をつなぐ。
次世代へと、そして100年先へと。
ここに生きている証、そして生きてきた証として、すべて種には刻まれている。