理由は日仏の忍耐力の差か | 馬の町から

馬の町から

ダンナのフランス赴任で、家族でシャンティイ→シャンティイ近くの村で過ごした、2018年3月26日~2020年10月26日まで、合計ぴったり2年7ヶ月のフランス生活の記録。子供は2008年生まれの娘「はな」(仮名)、2010年生まれの息子「かい」(仮名)。

いつも拝読しているルルドさんのブログで、Covid-19は女性名詞に決まったって…すみません、フランス語って本当に大変ですね…(思いっきりまるーくして書いてます)。

 

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さて、そんな大変なフランス語…じゃなくて、日本語の話。

 

先日、言語交換アプリHelloTalkで不愉快かつ不可解な目に遭った話を書きました。

 

上記リンクを遡るのが面倒な方のためにざっくり説明しますと、アプリ上で知り合ったフランス人女性に、日本人用の漢字練習のプリントが置いてあるサイトを教えたところ、どうも気に入らなかったらしく、不愉快な対応をされて、縁が切れた、ってかんじです。

 

あの時、記事にも書きましたけど、果たして何がそんなに彼女は気に入らなかったのか分からなかったんですが…でも彼女は女医さん=頭のいい人のはずなので、自分なりの勉強の仕方を持っていて、あのサイトじゃ簡単すぎたのかな、というのは何となく思ってたところだったんですが。

 

…で、まぁもうこんな話どうでもよくて二度と触れたくもないところだったんですけど、先週かな、別の人とやり取りしてた時、「あぁもしかしてこれが理由だったのか…!!」って思ったことがあったので、書いとこうかなと…。

 

その人は大学生で、自称漢字マニアで、私がタイムラインで日本語の質問に答えたところから、時々やり取りするようになったんですが、ある日自分の手書きの字と日本人の手書きの字を比べたいって言うもんで、その人が書いたものと同じものを書いて写メしてあげたんですね。

 

まぁ、私の字なんて、全然きれいじゃないんですけど、それでもなんだかすごーくよかったみたいで、めっちゃ感動されたんですけど。

 

んで、その流れで、きれいな字を書きたいんであれば、マス目の中で書く練習は大事だと思うって言って、うちの子供達が実際に使ってる、例のサイトから拾ってきた漢字練習プリントの写真をアップしたんですけど。

 

そしたら、「あ~そういうのずいぶん前にやってた~めんどくさいんだよね~」って。

 

…これで、ピンときたよね。

 

つまりあれだ、日本人とフランス人の、忍耐力の差だ、きっと。

 

タイムラインを見ていても、漢字練習のテキストの写真を添えて「漢字練習大変~」ってアップしてる人、ちらほら見るし。

 

(ちなみにその後私が、「日本の子供は全員こうやって練習するんだよ」って言ったら、「御免なさい(原文ママ)」で返ってきました)

 

…正直、外国人が日本語を学ぶにあたって、日本の子供達が練習するかのように漢字練習をする必要があるかといえば、必ずしもあるとは思わないよね、とりあえず話せて読めて、あとは自動変換に任せれば、まぁたいてい事足りる。

 

日本人が小学生から鬼のように漢字練習するのは、母国語だからであり、人生において手書きが必須だからであり、それが基礎だからであって…なのでそれを、外国人の日本語学習者に同じものをやれってのは、まぁ必要かと言えば必要ではないかなとは思う。

 

ただし、それが漢字を覚えるにあたって有効な手段のひとつであることは、多分否定はできないんじゃないかなと思うし、漢字ってある程度書けるようになったらそこから派生して覚えやすくなったり書きやすくなったりするってのはあると思うから、基礎固めとしてこういう練習を取り入れるのは(べらぼうに多くやる必要はないけど)アリだとは思うのよね。

 

でも、基礎の計算力すら電卓に頼るような教育を受けてきてる人達からしたら、「なにこれ?!こんなのやってらんないわ!!」ってなるのかな~って、この時すとんと腑に落ちて…なのであの女医さんも、今回の大学生も、こういう反応になったのかなって思ったりしたのでした…あくまで、私の中で勝手に導き出した推論ですが(…ただ、今回の大学生とのやり取りに関しては、漢字を覚えることよりきれいに書くことに焦点を当てた会話だったから…それならなおさら、マス目での練習は大事だと思うわけよね…)(あととにかくフランス人は、てか西洋人は字が汚すぎ!せめてもうちょっと読める字書けるようになるくらいは練習しろや!)。

 

…そういう意味では、日本の小学生の漢字練習や計算練習ってのは、漢字計算そのものの鍛錬はもちろんだけど、忍耐力も相当鍛えられてるんだな~って思いましたわ…こういうところにも国民性のベースが出るのかな~って。

 

…フランスなんて、なんかあればすぐストやらデモやら…「忍耐力」って言葉から一番遠いところに位置してる国民性でしょうからね…。

 

しかし、日本語を勉強してる外国人って、じゃあ実際どうやって漢字覚えてるんだろうな?日本語教師ってどうやって漢字教えるんだろうな?って、ますます日本語教師に興味が沸いたりして。

 

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そんなHelloTalkですが、最近はひとりの女性と毎日やり取りしてるだけで、あとはもうほとんど何もしておりません…少し前まではタイムラインも投稿したり、時々ながら別の人ともやり取りしたりしてましたけど、なにしろホームスクーリング再開すると気持ち的に全然落ち着かなくて…。

 

やっぱりフランス語でメールを書くって、オーラルじゃなくてもかなり頭を使うので、ちょっとの量でもすごい疲れるんですよね…。

 

現状のホームスクーリングが続いてるうちは、なかなかやっぱり自分の勉強までは手につかないなぁというのが正直なところです。