かけ算まで違う!! | 馬の町から

馬の町から

ダンナのフランス赴任で、家族でシャンティイ→シャンティイ近くの村で過ごした、2018年3月26日~2020年10月26日まで、合計ぴったり2年7ヶ月のフランス生活の記録。子供は2008年生まれの娘「はな」(仮名)、2010年生まれの息子「かい」(仮名)。

さてさて、今日この日記が投稿されたまさにその時間に、我が家のホームスクーリングが再開…しているはずです。

 

この2週間のヴァカンス中は、前にも書いた通り、毎日午前中3時間勉強させておりました。

 

で、最近はかいは、日本の算数、計算問題をさせていたんですね。

 

そこで、大きな問題が発覚したのです…。

 

フランスと日本の算数…割り算の筆算が違うっていうのは、今までも何度か書いてきました。

 

 

たとえば891÷3ですが…左は私がやった日本式、右はかいがやったフランス式。

 

詳しくお知りになりたい方がもしいれば…フランス語ですが、興味がある方はどうぞ(40秒くらいから見ればいいかと思います)↓

 

 

なんでこう、変なところに答えを置くのか、理解できないんですけどね…まぁとりあえずかいは今割り算の筆算をこの形式で習い始めたばかりなので、今日本式を教えると混乱するだろうしと思って、しばらくはこのままやらせとこうかと思ってますけど、夏休みの2ヶ月で、絶対日本式に矯正させます。

 

来年の担任は、はなの日本式割り算を容認してくれていた先生なので、問題なく受け止めてくれると思いますので。

 

で、問題はここから。

 

この数日、桁の大きなかけ算の筆算をやらせていたんですが…これも日本式と微妙にやり方が違うの…!!!!!

 

まず、日本式だと、こんなかんじになりますよね↓

 

 

繰り上がりの数は、足すことになるはずの場所の頭上に小さく置きますよね?こうすることで、どこにいくつ足すのか、ひと目で分かりますよね?(ちなみにこの写真は矯正後のかいの計算)

 

ところが、フランス式だと、こうなっちゃう↓

 

 

〇で囲ったのが問題のとこなんですけど…まずひとつ目の問題は、繰り上がりの数を、わざわざ問題の上に置く!!(①②って書いてあるやつね)

 

これじゃ、いざ足すってなった時、視線を上と下に移動させなくちゃいけないでしょ?なんて不合理!!

 

でもこれは百歩譲ってOKとして、譲れないのは、①の部分!!

 

この①ってのは、50×200=1000の①なわけで、つまり①ってのは千の位で足すべき数だから、日本式ならば千の位のところに置くべき繰り上がりの数、これを、なぜか、かけた数のあるところに置くの…!!!!!

 

これだけはもうほんっとにどうしても許せない!!!!!だってそんなの、足す場所絶対間違えるし、足す場所考えるだけで時間の無駄!!!!!

 

かいに、これはほんとに先生にこのやり方で教わってんの?って聞いたら、うんって言うんだけど…ちょっと今調べたら、こんなフランス式が(1分30秒のあたりからどうぞ)↓

 

 

かいとは置く場所が違うし、かいが教わったというやり方よりはまだマシだけど、やっぱり無駄な動きなことには変わりない…!!!!!

 

というわけで…これは昨日日曜日、ダンナに矯正してもらいまして、さっきの写真の通り、かいは無事に日本式かけ算ができるようになったわけであります。

 

学校で女子がなんか言ってくるとかなんとか言ってたけど、オマエな~言っとくけどクラスでオマエ以上に算数できる子いないだろ?!「日本式だから!」って言っとけ、と(すんません親バカ、でも算数はトップ数人のうちのひとりであることは確かです…ちっちゃな学校ですけどね)。

 

…こればっかりはもうほんと…フランス永住組の皆様には申し訳ないんですけども…ほんっと、フランスの算数なんなん?!って思わずにはいられない。

 

…とはいえ、多分フランスだと学年上がったら筆算なんて一切する必要なくて全部電卓でやっちゃうんだろうし(さっきリンクした記事にも書いてるけど、低学年から既に電卓OKだしね…)、日本のように桁が多い計算をひたすらロボットのようにやるのが果たしていいのかどうかといえば、その点は疑問ではあるけども…。

 

もちろん、もし我が家が永住組であれば、「なんじゃそりゃ?!」って思いながらも、フランス式でやらせてますけどね、我が家の場合、帰ってからが問題ですからね…。

 

…そうそう、帰ってからといえば…最近、漢字プリントを取り入れてみたんですが…うん、この2年間、漢字は全部スマゼミに丸投げしていた私が悪かった…悪かったけど…かいは2年の漢字は壊滅(てことは3年なんてもっとだろう)、はなはまだ日本の学校にいた3年の漢字でさえ半分程度しか定着しておらず…これは相当ヤバい、と、在仏2年過ぎてようやく気付くダメ母。

 

はなが自ら「漢字やりたい」と言うのも納得…。

 

まぁしょうがないんだけどね、日常的に使ってなくて、覚えられるはずなんてないし…。

 

イヤ、そう思って、もう漢字は帰国してからが勝負だな、って思ってたんです、それより時間がある時は読解問題積み重ねとくほうが大事だなって思ってて、今まで漢字はほんとにほっといてました。

 

でも、さすがにここまでひどいとは思わなかったので…これからはできる限り、漢字は少しずつでもやらせようかと思います…。