いよいよ師走。

今日はあまりの寒さで全身が凍え、肌に蚊に噛まれたような痒い膨れというアレルギーも起こり、「もう冬の真っ最中だな」と痛感した。しかし、四川の冬と比べては、まだマシかもしれない。

10日になったら、わたしは23歳になるのだ。精神面では、急激に成長しているのは自分でも分かるから、実感が湧いてこないわけでもない。

13歳の私。23歳の私。10年くらいでそこまで成長するか。

いろんな夢を抱え、いろんな人を愛し、やがて世界は自分の思い通りに動かさないという理を弁える。

わたしは、それでも、一度も夢を諦めなかった。

逆境に徘徊っても、悲哀の渦に陥ても、何度も何度も立ち上がった。結論からいうと、私は成功を得る為の修羅の道を歩いてきた。

誰も信じられない苦痛。誰も想像できない辛酸。

一度も自分のために頑張ったことはなく、ただ愛する人のために、死闘苦戦してきた。

多分、人間という生き物は、自分の為ではなく、人の為ならばいくらでも戦えるのではないか。



相変わらず仕事一辺倒。昼の授業はほんの僅かの時間。もし私日本語分からなかったとしたら、こんなに多くバイトをして、絶対いい大学に入れないと思う。もうしばらく頑張ってみよう。もうすぐ憧れ土地へ行くから。

今度こそ、自分のために。

目覚めたらメールをチェックすると、一件のメールがあった。あいつからだ。

「新しいシフトでてたら教えてー」って一言だけ。

本当は無視すればいいのに、急に機嫌悪くなってどうしょうもなかった。

どう返事すればいいのか。考えてるだけで一時間。

「別に仲がいいわけでもないからもっと言葉遣いに注意して欲しい」「店に来たらあんまり人に命令しないで、自分のことは自分でしないとみんなにもっと嫌われちゃうよ」

結局、「私はお前が嫌い」という気持ちを、伝えたかった。けど、よく考えてみると、あいつは絶対嫌われているってこと、分かってるはず。じゃ言う意味がないじゃん。

やむを得ず、シフトを教えた。すぐ返信が来て、「俺だよね?」って。は?そいつバカなの?「あんた間違えてないよね」みたいな言い方じゃない?頭に血が上ってきて、「そうに決まってるじゃない」ってメール送った。

向こう反応なし。


もし嫌いな人がいたら、無視すればいいのに、怒ったら自分の損になるって、私は常に思う。

道で歩いている時、邪魔物があったら、遠まわししたらいいんじゃない?

ある店でご飯食べたら、おいしくないと思って、また今度ほかの店探せばいいんじゃない?

けど、時々避けられない出来事も起こってしまう。

嫌でも会う人。クラスメイト。ルームメイト。仕事先の同僚。

無視しても話しかけてくる。無視しても嫌な気持ちになる。

そーしたら、自分が我慢し続け、不満が積もり積もって、自分の精神面や情緒面にもかなり悪影響を及ぼす恐れがある。


もちろん、率直に嫌な人に不満を言うのも悪くないが、口喧嘩になるかもしれから自分が機嫌悪くされるんじゃない?一番のいい方法ではなさそうだ。


じゃ、どうすればいいの?そう、あいつか消えるか、自分が消えるか。

ちょっと現実逃避に聞こえるけど、その方法しかないと思う。

勿論二人が素直になって自分の過ちを認め、仲が良くなるケースもあるが、この日記を見ているあなた、やっぱりあんなやつと仲良くなりたくないよね?

私が思うと、まず

1.我慢せずに、嫌なら嫌だって言えばいい。

2.その人の嫌なところをみんなに見せる。人は自分の目で見たことだけを信じるから、みんなにその人が悪いって言って回るのは逆効果となるかもしれない。主観的に聞こえるから。たとえば私の場合、そいつレジ閉めが遅いから、彼のいるとき、私はもっと丁寧に自分の仕事をやって、キッチンの人の手伝いもして、あいつの仕事がもっと遅くなる。そもそも私のやることが多いんじゃない?それでも遅いあいつは、絶対店主に嫌われるに違いない。逆に、私の評判が良くなり、シフトもたくさん入れてくれる。


火曜日はシフトが被るから、そうしてみよう。

今日は多田先生の授業だった。多少厳しい一面もあるが、一番責任感がある先生だと思う。


三時限目と四時限目はビデオを使った授業だった。相変わらずNHKの「会社の星」という番組を見て、みんなで聞き取りの練習をやったり自分の意見を述べたりする。


今日のテーマは「先輩と後輩の人間関係」だった。正直、私には分かっている、痛感するほど分かっている。


バイト先では、すごくすごく嫌な先輩がいて、いちいち言われるし、命令されるし、別に上司でもなんでもないのに何かにつけて言ってくる。すーごく嫌味を感じる。


その憎たらしい先輩が、東京理科大学出身、就職活動のために一ヶ月バイト休んでで、その時ちょうど店主が変わって、一ヶ月後店に来たらシフト申請表を出してもあまり新しい店主に入れてくれなかった。


仕事遅いし、何にも後輩たちに押し付けるし、店主もその人あんま好きではないからあいつのシフト連続一週間書いてなかった。ただ、図々しくて自己中心の人は、自分がクビられたということを理解できなかった。今日は店に来て自分の12月の申請表を書いて出した。店主もしょうがないから、今ものすごく人手不足だし、私も一応留学生の立場だし、週28時間超えるとやはりリスクはあるというわけで、仕方なくあいつのシフトを書いた。


ほんとは、もうあいつに会わなくて済むと思って安心したのに、あいつまた戻ってくるって想像さえしなかった。

私の友人も同じ店で働いている。でも、最近なんだが可笑しい。そいつが明治大学の大学院生で、今就職のことですごく悩んでいる。その悩みが彼の表情そのものなんだよ。爽やかな性格の持ち主でいつも微笑みを絶やさずに、友人のことも大切にしている彼が、最近は友人に八つ当たりとかして、怒りっぽくて、もう別の人に変わったみたい。昨日は彼に賄いを頼んで、作りたくない気持ちが見え見えだよ。こりゃもう、いくら友人だと言っても、お互いにその関係を守らなきゃ、小さなことでも、友情が砕けるよ。


話変わるが、今日隣のクラスの男子が、桜美林大学に合格して、そのクラスのみんなが拍手している場面を見た。

それはほんとにいいかな。学校の質はともかく、同じクラスでは、桜美林に落ちた学生もいたらしい。

もっと人に対して思いやりがあったほうがいいじゃないかなと、その時の私はそう思った。

最近学校の先生に面接の練習を頼む学生が多く、進学担当の先生も生徒たちも苦労しているね。

私はもう解放したが(苦笑)、今はビザの更新の件で学校に来なければならない立場である。

自慢できる学校に合格したのは、ほんとにありがたく思ってる。

実は、私の能力が優れているとか、自分はそう思ってはいない。やる気の問題だ。真剣に学習に取り組むことは大事である。一生懸命っていう言葉は、成功に導く道である。怠けるっていう言葉は、失敗を招く。それは間違いなく。もっと分かりやすく言えば、因果関係かな。たとえば私は今の段階で自慢して、勉強もせずに遊びまくっていたら、絶対ダメ人間になるに相違ない。何故なら、盛者必衰という言葉は確かにあるが、それも何かの因(原因)があって、失敗する果(結果)に変わったのだ。


就職は遠いとも近いとも言えないが、まず目の前のこと全部しっかりやっていきたいと思う。卒業した後じゃなくて、卒業するまで、大学生活をどうやって過ごすか、どのような勉強するのか、それこそ今の一番大事な課程である。夢の一つはもう叶ったから、次の夢に進めばいい。憧れの京都大学に、第一歩を歩き出した。千の道も一歩からね(笑


今日はこれで終わる。

おやすみ。