年齢を重ねるにつれ、「これから何をするか」よりも、「これから何を止めるか」を考えることが増えてきました。
若い頃は、できることを増やし、仕事の幅を広げることに意味があったように思います。
今はむしろ、やらないことを意識した方が、気持ちが穏やかに保てると感じるようになりました。
例えば、利益だけを目的にした仕事です。
生活や会社を守るために数字を優先せざるを得なかった時期もありましたが、振り返ると、心のどこかに無理が残る仕事は、結果としてストレスが溜まったように思います。
これからは、条件の良し悪しよりも、自己満足かもしれませんが、お客様のお役に立てていると自分が納得できるかどうかを大切にしたいと考えています。
また、何度も説明や説得を重ねなければ動かない仕事については、少し距離を置こうと思うようになりました。
本当に必要とされている取り組みであれば、先方から声をかけていただけます。
無理に背中を押し続ける関係は、どこかに無理が生じてしまいます。
会議や協議については、結論が先送りされ、責任の所在が曖昧な場に参加するのは遠慮しようと思います。
明確に方向を誰かが決め、結果に向き合う。
そのシンプルさを大切にしたいと思っています。
そして、自分自身が信じきれていないことを、人に勧めることは控えようと思います。
現場で確かめ、失敗し、納得したことだけを静かに伝える。
それで十分なのではないか、そう感じています。
これからは、何かを足すよりも、自然に残っていくものを大切にしながら、無理のない歩幅で時間を重ねていけたらと思っています。

