parallel WORLD ② 「いつか恩返しを」 | あいのゆめは今日から突然のサレ妻備忘録❣

あいのゆめは今日から突然のサレ妻備忘録❣

2024/4/11サレ妻発覚→慰謝料請求やってく〜ピアノとタロット、たまにお狐様とか言うアスペドSおばちゃん。相手次第でドM(クソどうでもいい情報)
2020~KAT-TUN
2014〜恋人は公安刑事/東雲歩。
2016~2020;V6

俺は1週間も眠っていたらしい。










この彩飾豊かな港町で








パン屋を営む慎ましやかな母子と








過ごして三日。









男手が無くたいそう重宝がられてはいるが










俺は元々
奴隷の身。









死んだと思われて
生きてたなんて
噂でもたてば
この母子に迷惑がかかる。









俺はこの
居心地の良い生活と









サヨナラすることにした。










若い彼女は








 とても寂しそうに……








泣くのを我慢していた。










港まで
彼女が見送りに来てくれる。










母親の方は
店があると言って 











母「また会えるんだからサヨナラは言わないよ!!」
と、
いつものようにケラケラと笑っていた。











彼女との別れに
気を使ってくれたのかもしれない。










彼女は俺のことを
好きなんだろう。  









それは何となくわかっていた。
でも……







その気持ちにも応えられない。










いつか、必ず。
世話になった恩返しを……








俺は何も言わず
必死に
笑顔で手をふる彼女に
優しく微笑んだ。










そう、いつか、必ず……









それから幾年かの時が過ぎ……








あの母子が住む街が、









火山の噴火によって
一晩で壊滅したことを……








俺は人伝に聞いた……








そんな……








いつかあの母子に……









彼女に、会いたかったのに……








それから2000年の時をこえて……




ありがとうを伝えるために










俺は、アイドルに、なった。