「(仮)実体験を語る 町弁弁護士のための資格習得・活用法」(その6) | 弁護士 井上洋一の資格道~108の資格を超えて~

弁護士 井上洋一の資格道~108の資格を超えて~

2019年に宿願の108資格を達成しました!
2023年9月に200資格到達。
愛知の町弁が、資格の力を駆使して悪を斬るため、様々なライセンス取得を目指します(現在229)。

今月末に収録の資格活用法セミナー、お盆休み中に、何とか残りも整理することができました。

 

リハーサル動画も撮ってみたので、本日は、「FP資格で損保の顧問先ゲット」の項目を貼ります。

 

 

 

FP資格の実体験編は、私としても聴かせどころで、資格活用法のコアとなる考え方をギュッと詰めました。

 

弁護士、税理士、司法書士、社労士、行政書士など、独立開業している士業の方向けに、FP資格の活用法をまとめたものです。

 

士業資格やFP資格の実情を語っていますので、勉強中の方にも資格取得後のイメージを持ってもらえると思います。

 

 

7.FP資格で損保の顧問先ゲット
(1)FP資格はオールマイティにオススメ

交通事故とか、相続、離婚、債務整理の仕事がやっぱりほしいですよね。
そう思ったら、FPがオススメ。
FP試験は、保険や不動産、相続・事業承継、税金等から出題されるので知識も身に付く。
私は、交通事故を多く手がけているのですが、保険の知識の有無は、弁護士としての事件処理に直結する。
当初は、本業との関連も考えずに取ったFPですが、今では、私の弁護士業務のコアとなるスキルです。
あと、FPなどのお金の資格を取ると、数字でストーリーを語れるようになる。
裁判の勝率や賠償金の額などが典型。
弁護士として、数字で具体的に語ることを意識し始めた頃から、事件の受任率も大幅に高まった。
「数字で語る」、これって、士業にとって大きな武器になる。
それに、銀行、保険会社問わず、金融業界には様々な業界用語がありますが、これらを熟知できる。
ただ、FPを取るだけじゃ足りない。
スタディー・グループという地域ごとの勉強会やFPの研修会があるので、それに参加するのが非常によい。
なぜなら、FP資格者には、保険会社の社員や保険代理店、税理士さん達がたくさんいるから。
背後にたくさんの顧客をもつ彼らとつながれる。
何百何千という優良顧客を抱えている人たちですので、営業効果は抜群でしょう。
もうFP業界にはけっこう弁護士さんが入ってきているけど、まだまだブルーオーシャン。
FPの資格者団体に入るのは、AFPがあれば十分。
わたしは、1級FPやCFPまでとってますけど、ここまで取るのは大変です。
もちろん研修講師やFP協会の仕事のお呼びがかかったりメリットはあるけど、経営面だけ見れば、FP2級・AFPでも十分です。
地元のFP資格者と関係構築できれば、それだけでかなりの量の仕事が来る。
わたしも損保のかたとつながってエリア顧問をもらったり、代理店の顧問になれた。
小さな事務所はそれだけで回せる。
交通事故や相続の仕事をたくさんゲットできるのでオススメです。


(2)資格を取ると仲間になれる
FPを取ると、FPの共通言語が使えるようになるし、資格者どうし仲間になれる。
だから、仕事を紹介してもらえる。
そして、本業は税理士さんだったり、保険会社だったりするんですが、同じ資格をもつ仲間として彼らの本音を聞ける。
かれらの弁護士に対する本音は、「弁護士は仕事が遅い、レスポンスが遅い」、これに尽きます。
わたしが、損保の仕事を取れるのも、弁護士の時間感覚を見直して、FPのスピード感を会得したからです。
保険会社、代理店のスピード感を肌で感じるには、FPになって資格団体の勉強会に参加しないと分からない。
ただ、FP資格をとったからといって、わたしが弁護士業以外の特別なことをしているわけじゃないです。
法律のことを聞かれたら答える。
紛争になったときの解決手続聞かれたら答える、その程度。
それするだけでも、みんなに「交通事故や相続って言ったらこの弁護士」って思ってもらえる。
で、自分の本業となる交通事故や遺産分割の仕事が紹介してもらえる。
何も特別なことなんてしてないですよ。
FPとって、FPの資格者団体で活動しただけ。
弁護士にとって裁判とか調停なんて常識だけど、やっぱり他の士業や保険会社の方は知らないことが多くて。
僕らにとっては当たり前のことを、わかりやすく、できるだけ彼らの世界の言葉で、FPとしての共通言語を使って説明するだけ。
資格をとればそれができちゃう。
弁護士さんが敬遠されがちなのは、弁護士の言葉で話してしまうからだと思ってます。
わたしも資格をとってその資格団体に入ってから初めて気づいた。
自分が普段、弁護士の言葉で話しちゃってることを。
知らず知らずのうちに、弁護士のメガネだけで世の中を見ていたことを。
でもね、弁護士の言うことなんてわけわかんないんですよ。
こむずかしくて、つまらなくて。
弁護士の言葉なんて、弁護士同士や裁判官と話すときだけ使ってほしい。
他の士業や業界の人に対して、弁護士の言葉で話しかけてくるのってほんと迷惑。
だから他資格の団体に入るのは良いんです、視野が広がるから。
自分の偏った視点に気付くから。
これは早いうちから始めた方がいいです。
時間が経つと弁護士の言葉を直せなくなる、弁護士の仮面が顔に張り付いちゃって、外したりできなくなっちゃうから。


(3)信頼ある資格を取るべき
今、相続の資格はいっぱいある。
相続ビジネスは何兆円と言われるように、いろんな業界が相続と関わろうとしている。
わたしもいくつか持ってますが、無数の民間資格があります。
はっきり言って内容は薄い。
これらの資格を取ったからといって到底相続の仕事ができるとは思えない。
その内化ける資格もあるんでしょうが、やっぱり簡単すぎる資格はあまりオススメできないです。
それと比べるとFPは歴史があるし信頼性もある。
質も高い。
FPとったからって、ファイナンシャルプランニングを本格的にやってあげるわけじゃない。
私がやってるのは弁護士業務だけ。
わたし123の資格がありますけど、やってるのは交通事故や相続、離婚、債務整理などの伝統的な弁護士業務です。
弁護士業務がご飯を炊いて出すことだとしたら、ふりかけご飯にしたり、カレーをかけて出してみたり、それぐらい。その程度。
あくまで本業プラスアルファというていでやるのが経営的には効率がいいんです。
あまり手を広げすぎて多角化するうと苦しくなっちゃうから。
 

 

 

実体験編の「不動産資格」と「FP資格」は資格活用法の基礎編でした。

 

一方で、後半の「消費者資格」、「心理資格」、「経営資格」は、資格間シナジーの応用編です。

 

発売後にまた宣伝するので、内容に興味を持って頂けたら、ぜひぜひ私のセミナーを買って聴いてみてくださいね(^^)/