BMW F10 恐怖の「燃料供給」警告故障完治! | No Vehicle No Life !!

BMW F10 恐怖の「燃料供給」警告故障完治!

自分の車が手元になく、故障の原因が掴めない状況が続くと精神的負荷がかなり大きいですね。
日常生活の様々な部分で悪影響が出てしまっておりました……。

しかし!
やっと!やっと完治しました!(TAT)

藤井自動車さんとのやり取りで色々と行き違いはありましたが……。
多少取っ付きにくいかもしれませんが、結果的には良いお店だなという感想です。
新規の顧客なので多分警戒されていたんだと思います。

藤井自動車さんからディーラーに問い合わせをして頂いていたそうなのですが、その時の回答が「バッテリーを新品に換えてみるといい」だったそうです。

うん、やっぱディーラーってクズだな……。
いくら設備が凄くても使う人間がこれじゃあね……。

とりあえず結果オーライという事で。

本題に移ります。

今回の「燃料供給」の警告と共にエンジンが停止して立ち往生するという症状についてですが、
結論からいうと「EKPM3」という名称の燃料ポンプモジュールの故障でした。
サブコンピューターのようなものです。

ドイツ語でKraftstoff=燃料だそうです。
だから「EFPM」じゃなくて「EKPM」なのか。

これ、専門の修理業者さんでもコイツにはたどり着かなかったと言ってました。

国内でのこの故障の発生は恐らく初だそうです。
嫌な先駆者になってしまいました……。
多分この故障、これから同じような事例が増える事が予想されます。

何でコレだと分かったんですか?と逆に聞かれましたが、
個人的にも色々調べている中でここはちょっと怪しいなと思い始めたのが海外サイトでTISを発見した時です。
海外のBMWコミュニティサイトみたいなところで上記の事例の書き込みを結構見掛けたんですよね。
こんな感じの書き込みとかこんなのとかこんなのとかとか。

この部品、かなりの頻度で品番を変更しての対策品が出ているそうです。
問題がある事が判っていて何度も設変するぐらいならリコールしろよって思いますけどね。

一応、国土交通省の不具合情報ホットラインに情報提供しておきました。
ある程度の件数の同じ症状の訴えがないとリコールさせるのは難しいでしょうけどね……。

問題の燃料ポンプモジュールの搭載箇所はトランクルームの床面内張りの中の補器バッテリー搭載部RH側壁面にボルト締結されています。

β版TISからの引用画像ですが、③が燃料ポンプモジュールです。
かなり熱を持つ部品らしいですが密閉された空間で放熱性も悪く、すぐ近くに補器バッテリーの熱源があるという最悪な搭載環境です。

熱衝撃で燃料ポンプモジュールが誤作動を引き起こして燃料ポンプに信号を送れなくなったというのが主な要因じゃないかと推測されます。

故障のメカニズムについては中身までは見ていないのでこれも推測ではありますが、
Cary for BMWでダイアグ診断をした時に「燃料ポンプへの電圧不足」という診断結果が出ておりましたが、
燃料ポンプモジュール内の基盤の素子を電気的に接合しているハンダに長期間の熱による膨張と冷却による収縮での繰り返し応力の発生を起因としてクラックが入り、電気抵抗が増加した事で正常な電圧を出力出来ずエラーコードとして拾っていたんでしょう。

比較的寒い欧州に比べて日本のクソ暑い真夏の気候という環境の違いが設計的な思想の違いになっていて故障が発生したんじゃないかなと思います。
高温になるものをわざわざ密閉空間に搭載するなんて事は国産車では有り得ないですし。

てかCarlyすげえな、診断機としての機能完璧じゃん。
試しにCarly for BMWでダイアグコードを読み取ってみると
フォルトコード0!
暫く緩急付けて走り回ってみましたが完全に治ってます。

修理代についてですが、想定していた予算の20万円を大きく下回って
¥97,200也。
思っていたより安かったです。
(´-`).。o0(新品でも良かったんだけどなあ……。)

因みに少し疑っていたPowerDriveの装着は特に問題なかったようです。


しかしですねえ……、
完治した今でも依然として納得してない事が一点。

初回故障発生時から完治に至るまでにここまで時間が掛かった最大の要因としては、オーラッシュ名古屋へ入庫した際の修理担当者とのやり取りの中で
「この車には燃料ポンプモジュールと高圧燃料ポンプが搭載されていない車種だ」
という説明にありました。
なので、燃料ポンプだけを交換したと。

この一言で完全に迷走してしまいました。
本当にありがとうございました(白目

`19/12/11追記
楽天で売ってるやん…しかも新品で安いし…。