(ドラム録音が最大の課題)
メンバーも固まったので、オリジナル曲のレコーディングを始めたいと考えていたのですが、メンバー全員が集まってのレコーディングはスケジュール調整が難しいですし、個別録音をするにしてもドラムのレコーディングをどうするかが大きな課題でした。
2~3曲ずつに分けて完成している全10曲のレコーディングを予定しているのですが、都度スタジオと録音機材を借りてエンジニアの費用を払うとなるとかなりの金額になるので、
自分たちだけで簡単に録音ができたらいいなと考え、ネットで色々調べていました。
(救世主登場「ZOOM H4 Essential)
そんな時ネットの映像で見つけたのが、今年3月に発売されたばかりのハンディレコーダー「ZOOM H4 Essential」です。
この大きさと価格で32bitフロート録音に対応し、内臓のXYステレオマイクと外部入力2チャンネルの計3トラックの同時録音が可能です。
以前プロのエンジニアの方に相談した際に、「ドラマーの頭位置にXYステレオマイクを立て、補正用にバスドラムとスネアの音を録っておけば十分使える。」と聞いていましたし、ネット映像でもプロの方が同様の録音方法を紹介していましたので、「これだ!」と思いました。
価格も手ごろなので、オプションのBluetoothアダプタ、安価ですがレビューの評価が高かったClassic Proのバスドラム用とスネア用のマイク、ショートブームマイクスタンド×2と一緒に購入しました。
Bluetoothアダプタを使えばiPhone用のアプリで本体を遠隔操作ができるので、録音現場でのオペレーションを考えるとマストアイテムです。
(個別録音が現実的に)
ドラムの音源録音が解決できれば、以下のようなレコーディング方法が取れます。
・トラムのレコーディングを実施
・その音源を私がミックスダウンしベースのDaddyに送る
・ドラム音源を聴きながらDaddyの自宅でベース音源をレコーディングし私に送る
・キーボードのゆっきーは私の自宅に来てもらいレコーディング
・ギターは自宅でレコーディング
・上記オケのステム音源をプロのエンジニアに送る
・ボーカルとコーラスはエンジニアのスタジオで録音
・マスタリングとミックスダウンなどの工程はプロに任せる
すべてが、最初のドラムレコーディングがうまく行くかにかかっています。
(ドラムのレコーディング開始)
課題曲を2曲に絞り、ドラムのYamauchiと都内のスタジオに入りました。
心配になったからか、急遽マスタリングなどをお願いするエンジニアの方が応援に駆けつけてくれ、セッティングを行いました。
H4 Essentialをドラムの前方に三脚でセットし、バスドラムはClassic Proのマイク、スネアはエンジニアの方が持ってきてくれたコンデンサマイクを配置。(H4 Essentialはファンタム電源の供給も可能です。)
ヘッドホンで音のバランスを確認しいざTake One。
私がiPhoneのアプリ使い、リモートで録音の開始と終了の操作をしました。
録音した音源をPAで流したところ、歪むことも全くなくクリアな音で録れています。
さすが32bitフロート対応。
バスドラムの音が少し反響していたので、ミュートをしてTake Two。
なんとこれでOK。
休憩も入れ2時間で2曲のレコーディングが終了しました。
かかった費用はスタジオの使用料のみです。
(DAWへ取り込み)
録音した音源を自宅でDAWに取り込みました。
H4 Essentialの録音データは以下の4つのwavファイルに分かれていました。
① XYマイクのステレオトラック
② バスドラムのトラック
③ スネアのトラック
④ 上記3つのステレオミックス
ですので、ベースのDaddyに送る音源は④の不要な部分をカットしM4Aに変換するのみで完了しました。
DAWに取り込んだのは①②③の3トラックです。
バランスを取ってヘッドホンで聞いてみましたが、音割れもなく非常にクリアできれいな音で録音できています。
XYマイクのステレオ録音の広がりも十分で、バスドラムの音も問題なしです。
こんなに安価で使いやすくこのクオリティ!ZOOMの技術力はすごいです。
これでドラム録音の目途が立ちました。
本当にデジタル機材の進化はすごいと改めて感じています。