なれのはて 加藤シゲアキ | アイルは今日もやらかしてます!

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珍しいもの変わったもの、高い所、ビールが大好き!
飲んで食べて・・・登って、飲んで・・・
好奇心のおもむくまま、今日も走ります!

この方の初めての作品を読んだ時には
「うわージャニーズなのにスゴいなあ~」
なんて失礼な感想でした


 

 


とても登場する若者たちが生き生きとしていて魅力的だったけど
(自分の学校がモデルだもんね)

申し訳ないけど
三男と同じ学校で、出てくるエピソードも
ハイハイ……だよねー
みたいな冷ややかな気持ちでした


でも

その後の作品は様々な分野だし

どんどん本格的なストーリー構成



 

 



 

 



 

 




才能あるんだなあ~

と改めて認識したし、ほとんどの作品読んで満足してました




それでも

直木賞にノミネートされたと聞いて
(今でもジャニーズって忖度されんのかしら?)

なんて思ったけど

読後の満足感半端なかった!



 

 

クローバークローバークローバー

TV局の報道として活躍していた守谷は

とあることでイベント事業部に左遷される


このまま言われたことをやり

なんとなく人生を続ければ良いとまで思っていたのに

指導役としてついた奇抜なファッションの若い女性吾妻に振り回され、次第に彼女の所有する1枚の絵の謎を解くことにかつて持っていたような情熱をかきたてられる


吾妻が祖母から譲り空けた1枚の絵

ISAMU  INOMATA 

とサインのある……しかし作者は誰だかわからない

不思議な魅力のある絵の展覧会を催すため

つてを探し始める


物語は

第二次世界大戦前に……

終戦直前の秋田へと広がっていく

クローバークローバークローバー



歴史に疎い私は

本当に恥ずかしいのですが

秋田県で石油が採掘されていたことも

終戦前日に秋田に空襲があったことも知りませんでした


ですが

この小説を読み進めていくうちに

私は東京と秋田を行ったり来たり……

現代と戦前もしくは戦後の時代を彷徨ってみたり


直木賞候補も納得の読みごたえでした




おススメです