私はその作家さんの本を片っ端から読みます
たまたま読んだこの作家さん
私的には衝撃でした
(この人すごい!)
でも、絶対この人と友達にはなれない!
と思ったんだけど
こう感じたのは2人目……
湊かなえさんの作品を初めて読んだときにも同じように感じました。
この人の才能すごい!
ただ私はこの人とは絶対に友達にはなれない!
(読んだのは「告白」でした)
この人すごい!!
でも、友達にはなりたくない!
だけど読みたい!とにかく読みたい
と、湊かなえさんとそっくりな尊敬と嫌悪感を感じつつ
読み続けました
やっぱりこの人すごい!
かなり昔ですが
小説だかエッセイだか忘れたけど
小説家を目指す娘に
物を形容する言葉を10個とか表せ
と言ってるシーンがありました
例えばリンゴを
「ニュートンが願ったように落ちていったリンゴ」
とか
「白雪姫にあげるのがもったいないほど赤く輝いてる」
とか
「自分が青虫ならすぐに食らいつきたい」
とか……
そんな訓練をしろ!
と言ってたのだけど
川上未映子さんは
こんな訓練を……
自衛隊で5年ほど訓練した
(と、私の比喩)
していたのではないかと思うほど
見事な形容を見せてくれます
その素晴らしい形容詞で
読者はするすると物語のなかに引き込まれてしまいます
また
思わず自伝なの?
と思ったのが、この主人公に言い寄ってきた編集者の言葉
あなたの文章の良さ、リズム。
テレビで芸能人が取り上げて数万部売れる作品ではなくもっといい作品を作りたい
この編集者の言うことは
そのままこの作者にリンクするので
(これ実話なのかなあ?)
と思う部分でもあります
その日食べるものに困るほどの貧困
母も祖母も亡くなって
姉と2人で夜の世界で生き延びてきた主人公
物書きを目指しつつ
まだ貧困生活にいたけど……
それでも第2部の8年後には
それなりに収入を得られる小説家になり
突然思い付いたのが……自分の子供が欲しい!!
子供を作るような相手(恋人など)もおらず
精神的にセックスもできない
それでも自分の子供を産みたい!
そして
精子バンクで妊娠することをキチガイのように切望し行動し……
文章に惹き付けられて読み進むけど
どうしてもこの主人公の考え方や行動が
私には理解できなくて……
理解できないというより嫌悪感がすごくて……
なんで子供が欲しいのか?
わからないけどただただ子供が欲しいと思う夏子
異常な執着で精子を求め
たどり着いたのがAIDという
精子バンクで産まれた親のわからない子供たちの活動
そこの講演会で知り合う
実の父親がわからず父親の情報を探していた逢沢という同じ年の男性に妙に惹き付けられて……
なんだか
最後の最後に膝カックンされたような読後感でした
でも
この方の表現はとてもステキです
