今や
東野圭吾さんの作品はどれも素晴らしいなあ~
(デビュー当時は結構ハズレあったからね(笑))
全く内容知らずして読み進めたけど
読後の満足感は半端ないっす



ホステスの母親が妻子ある不倫相手との行為の結果
生まれた自分は
父親も知らず、母親も若くして死に
生きる価値を見いだせず生きてきた。
犯罪犯し留置場にいる自分の元に
『クスノキの番人』になるなら、ここから出してやる
と言われ
よく考えることもなくクスノキの番人になった玲斗
ここで行われてる祈念とは?
パワースポットとして見られる昼間のクスノキと違い、夜は様々な制約がある特別なお祈りをしに来る人たちがいる。
クスノキに念じて得られることは?
何も教えて貰えずクスノキの番人になった玲斗だったが、この祈念について少しずつ知り始める。
父親の不倫を疑って後をつけてきた佐治優美と探偵もどきをしてみたり
自分を雇った伯母にあたる千舟のことを少しずつ理解したり
「自分は絶対に父親の念を受け取れない」ことをわかりつつ、祈念に通い続ける壮貴と心を通わせたり
財産について書かれる遺言書とは違い
心や気持ちの遺言書ともいえるクスノキの祈念
ここに出てくる年寄りたちはとても素敵な人たちばかり
読後が気持ちいいのはそれが理由かもしれません



終活する年齢になってこそ
気がつく事があります
自分の1番大切なことはなに?
何を大切だと思って生きてきたのだろう?
自分の子や孫に何を伝えたいだろう?
改めて考えさせられました
オススメです