『告白』『往復書簡』と
一方通行会話の恐怖をたっぷりと味わった
湊かなえさんの作品ですが
この作品も別な恐怖を味わいました・・・・
たとえて言うなら・・・・
噂の幽霊屋敷をそーーーっとのぞきに行ったら
突然飛んできた鎖鎌がぐるぐるぐるっと足に巻きつき
「いやーーー助けてーーーーー!!」と叫びながら
ずるずると屋敷の中に引きずり込まれる・・・・といった感じでしょうか(笑)
夜行観覧車 湊かなえ
憧れの高級住宅地ひばりヶ丘
医者で金持ち、広い家、美人の妻、優秀で美しい子ども達とすべて揃っている高橋家
ひばりヶ丘で一番小さい家に住み、夫はただのリフォーム業者、子どもは私立校受験に失敗して公立高校に行き、毎日荒れ放題の遠藤家
遠藤家の隣、ずーーと以前からひばりヶ丘に住むお節介オバサンの小島さと子
その理想的な家庭の妻が夫を殺し、関係者と思われる息子は行方不明
事件の真相は?
この3軒の家の会話だけで話が進むという
前出の2作品と近い形ではあるのですが
会話があるだけまだまし・・・・・・
と思ったら、この会話が、、、、余計つらい
あまりにも現実にありそうで、、、そしてとてもいやな気持ちになるはず
実はリビングに置いてあったら、この週末
三男が手に取り読み続け、長男が手に取り読みはじめ
・・・そう、読み始めちゃったらやめることができないんですよ~~
湊さんの文章の力は。。。
彼らもずるずると幽霊屋敷に引きずりこまれていきました・・・
そして同じように言いました
こいつらの会話、、、不愉快!!
是非味わってみてください(笑)