『誰も守ってくれない』の試写会に行ってきました。
佐藤浩市さんが好きなので・・・
高校生の兄が幼女殺人事件の容疑者として逮捕されてからの数日間
マスコミやネットの掲示板に非難され追い詰められる中学生の妹・・・
そして、加害者の家族を守ることに迷いを感じながらも、逃避行する刑事
色々考えさせられました。
私もテレビのニュースを見ているときには
殺人犯を憎むし、
その親がふてぶてしいコメントとかしてたら
「少しは責任感じたらどうなの」と思ったりします。
でも、親は少しは責任感じても良いとは思うのだけど
その兄弟も、、、それが小さい子供だったとしても
責められなきゃいけないのかなあ・・・
たまたまその人と家族だったことで、残りの全ての人生を捨てなきゃいけないのかなあ?
一方、もし自分が被害者の家族だったら
自分たちの家族がずたずたにされたのに
人殺しの家族だけのうのうとしているのは許せないだろうなあ・・・
立場が変わると考え方も逆になるし
どちらが正解というわけでもないと思う。。。
なんか難しいし、悲しいなあ 、、、って気がします。
東野圭吾の「手紙」でも、
兄が殺人事件を起こしたことによって
『人殺しの家族』というレッテルを一生貼られたまま惨めに生きていく事を求められる弟
とても辛かったです。
無差別少年殺人事件の草分けみたいな・・
神戸の『酒鬼薔薇』事件の時に、気になったんですよね~
男の子3人兄弟だったから、、、、
下の中学生か小学生だった子の人生って、どうなっちゃうんだろうって・・・
人間てどうやったら心おだやかに生きられるんだろう?
ってしみじみ考えました。
モントリオール世界映画祭で最優秀脚本賞受賞をしたのも納得でした。
大好きな佐藤浩市さんをはじめ実力のある俳優さんぞろい
志田未来ちゃんもすごくリアルな妹を演じてたし
タイムリーな松田龍平
いつものほのぼのした感じとは違う佐々木蔵之介
そしてめちゃくちゃキレイな石田ゆり子さん
(私、今まであまり好きじゃなかったのですが、その美しさに見惚れました)
お勧めです