「Rubber Soul」 Stereo

    PCS  3075  Stereo

 

1.YEX - 178 - 2  /  YEX - 179 - 2   ①1-RO  ② 1-RD

 " Y&B Label  Gramophone Rim"  "Sold in UK~"

 

 マトリクスは両面「2」の初盤 マザーは両面「1」 スタンパーは両面20番台。1965年生産#12月3日発売。当時のモノラル盤のマト1が「ラウドカット」として有名である。しかし、ステレオ盤もやはり(初盤の)マト2からマト3にリカットされており、そこから一気に増盤された模様。ただしリカットされた理由がモノ盤ほど明確には伝わっていない。同じ時期のモノラル盤はマトが4まで進んでおり、スタンパーも3桁が当たり前になっているのに対し、ステレオ盤はまだまだ当時の需要が喚起されていなかったようだ。

  レーベルは1面がローマン体で2面がブロック体。Sold in  UK~あり。サイドのRim表記は「Gramophone Rim」。盤自体がずっしりと重い。ジャケットは「G&L」社の3方フラップ。

 

 ラバーソウルのステレオ盤を入手した。

 現在所有しているものは「2box」盤。手元のモノラル盤が一通り揃ったため、改めてYellow & Blackのステレオ盤を手に入れたいと考えた。この「ラバーソウル」  のステレオ盤は、悪名高い”左右泣き別れ”で有名である。だが中学生の時に買った旗帯盤が結構耳に馴染んでおり、下手すればモノラル盤よりも身近な感じがする。実際に初めてモノラル盤をスピーカを通して聴いた時に多少違和感があった。なんか、コレジャナイ感とでも言おうか?ちなみに我が家の現在の再生装置は、嫁が高校生の時に買って貰ったもの(当時の高級コンポで、私の家では買って貰えなかった)で、テクノロジー的にはローテクだが、ステレオ盤とは相性抜群なようだ。ステレオ針とも相性が良く素晴らしい音がしている。経年変化によるチリパチノイズは極少で、ほぼノイズレス。


  何よりも湧き出てくる音がラウドなのだ。モノラル盤は「ラウドカット」が有名だが、このステレオ盤も素晴らしく「ラウドカット」なのだ。音圧が凄く、このアルバムが「ロック」であることを再認識させてくれる。後世、芸術の分岐点みたいな位置付けの盤だが、元来ロックはうるさい騒音と当時の大人達が感じていた通りだろう、とにかく良い意味でウルサイのだ。1曲目「ドライブマイカー」から、凄まじく音がドライブしているのだ。リカットされたのは、やはり溝の深さでトラブル可能性があるためではないか?


①録音技術が良いため楽器間の音の分離が良い。ノーマン・スミスが良い仕事をした。②ポールのホフナーベースがブンブンとハードに聴こえる。こんなに曲想付けて、メリハリをつけていたのか再発見であった。③ジョンのボーカルの曲が極めている。⑤リンゴのドラムも迫力満点。スネア、タムの回しも張りのある響だし、ライドシンバルがズシリと鳴る。

 

今回は「諭吉先生2枚」でお釣りが来た。関税・消費税はかからず。世界は広い。このような盤が、まだまだ世の中に埋もれている。