The Beatles / Rubber Soul UKオリジナル

 

PMC-1267    Mono

Ⅰ.XEX 579-1 / XEX 580-1  ①2-GM②3-MH   "ラウドカット"

 

ラバーソウルを購入した。UKオリジナルモノラルレコード。

マザー・スタンパーは「A面:2番目で14枚目   B面:3番目で 46枚目」であり、2桁スタンパー。ジャケットは「G&L」社。レーベルの字体は「ブロック体」のため、おそらく1965年の初期プレス。


♨ガイド本によると、本来なら一旦お蔵入りされたマト-1のスタンパーは廃棄されるはずであったが、なんせ発売が12月と一番のかき入れ時。売り時を逃したくないのは古今東西誰でも一緒。12月3日の納期に合わせるためなら、ボツにしたスタンパーも使え、とされたようだ。マト-4のスタンパーだけでは足りないので、マト-1のスタンパーも急遽投入された。だから、マト1とマト4の「ニコイチ」みたいなレコードも出回ることになった。EMI側としては、あとで音圧の厚さでクレームが来たら「交換してあげたらええやん」的な、とにかく納期第一の商人の鑑みたいな指令だったようだ。年が明けても「ラバーソウル」の売れ行きはとどまらないので、そのままマト1のスタンパーも使用された模様。

ただし、レーベルについては、1965年盤は「ブロック体」で、1966年盤からは「ローマン体」。同じマト1でも初期プレスとは限らない。レイトプレスの可能性もあるので要注意です。マト-5は完全に「ローマン体」です。したがって、「ローマン体」レーベルには、マト1、マト4、マト5があります。

 

ラウドカットは現在所有3枚目。通算購入UK盤8枚目、ラウドカットなら5枚目。ラバーソウルは素通り出来ない。

イチオシなのは、「A-7 ミシェル」が、ほぼ歪まないこと。ラウドカット盤はこの曲が歪むのがデフォルトらしいので、こんだけクリアな音は珍しいのでは?と。あくまで自分基準だが、これまで聴いたり所有したりした盤の中では一番綺麗な音だ。ただしこの「歪む」という基準が何を根拠にしているのかはわからん。何を持って「歪む」というのか?初期マザースタンパーに準拠したら、自分の盤も歪んでいるのかもしれんし。ただの自己満足かもしれんが、ただただ綺麗なミシェルが聴けるのは単純に嬉しいものやで。

 

全体的に、ローノイズ。盤は傷多めだが、音に出ない。チリパチも皆無ではないが、気にならないレベル。自分の持っている「1G盤」のノイズだらけのバチバチ針飛び盤に比べたら、はるかに素晴らしい。ラウドカットの轟音を久々に楽しめた。

 

これが税込みで「諭吉先生3人分」でお釣りがくるんなら、相当お得じゃね?

 

※購入当初レーベルの字体が「ローマン体」と見間違えていて、あとで確認したら「ブロック体」と判明した次第。で、記事を修正しました。