ライオ君は、ダンスの切れ味とは違い、おっとりした性格の持ち主だった。
NYに来てから、学校には通っているもの、ほとんど友達はいないと言う。
午前は学校、午後からダンスレッスンに通い、夜は自宅でYouTube ...
まるで、年金受講者のような規則正しいリズムで生活を送る若者だった。
彼がリエさんの代行で一度レッスンを行っていたので、受講しに行ってみた。
振り付けは、やはり難しい ....
振りの難しさより気になったのが、アシスタントと思われる、さらに若い、中学生くらいの少年の姿だった。
彼は、ライオ君が踊りだすと同時にタイミングよくラジカセのスイッチを押す。
弟だそうだ。
弟が短期で兄の家に遊びに来ているそうだ。
夏休みでもない時期に本当に変わっていた兄弟であった。
NYに来ている日本人は、少し変わっている人が多いが(自分で虫歯を抜いたり、所持金2万円でNYに来たり..)
彼ら兄弟を見て、ダンサーのイメージは確実に変わった。
弟は、好奇心旺盛な素直な少年だった。
のちに彼もNYに留学することになるが、
続く