いつもありがとうございます、あいりす運送のJINです
************
今日のまとめ
値段の違いには何かしらの原因がある
************
以下は細かいことも興味ある方のみお進みを
掃除機の吸引力がだんだん落ちてきて困ったものだ。
丁度 ジャパネット でコードレス掃除機のCMがやっている。
起業家・企業家として尊敬する高田明氏が創業した会社だ。
この掃除機、日立の製品で、ジャパネット専用モデルだ。
日立 スティッククリーナー
ラクかるパワーブーストサイクロン レッド PV-BHL2000J R
以前のジャパネット専用モデルの素性を調べるのに使った労力よりも、調べにくい仕様に変更されているようで、現ジャパネットのしたたかさを強く感じた。
(製品調査は、ジャパネットモデルが製造メーカーのどのグレード製品なのか調べて、購買意思決定をするために必要な作業。)
さて、今回の パワーブーストサイクロン という売り文句、
いかにも吸い込みが強力そうなネーミングに購買意欲をそそられる。
さらに、古い掃除機下取りで、
小売価格 54,800円 が 29,800円 になるという。
25,000円の下取りに驚くと共に不信感も沸いてきた。
「 じゃあ、54,800円の元価格は何なのだ? 」
何から調べるかを考えた。
まず、日立の掃除機シリーズを価格コムで一覧で出してみる。
ん~色々ある。
「 そもそもパワーブーストサイクロンって何なのだ? 」
そうじゃない掃除機もある。
最初はモーターの強力さを誇示するネーミングかと思ったのだが、
よくよく調べるとモーター自体(強力度)のことではなく、
ゴミを吸い取ったあとのゴミ収納スペースへの気流を示す言葉らしい。
広告を見ただけでは
”強いモーターで強力に吸い込むぞ!”
と言っているように見える!
(こここそがミソなのだろう)
そこで、問題となるのがモーターだ。
ジャパネットの広告画像では肝心のモーターの説明広告画像が無い。
「 ん~~、なぜ?知られたくない?どうやったらわかるんだ。 」
どこかにモーターの説明が無いと、後々クレームが起きた場合に、問題が発生する箇所だ。何かしら用意しておかなければならないはずだと推測し、探す。ここまで大きくなったジャパネットだ、そのくらいのリスク管理ができる人間はいるはずである。
ジャパネットのHPを細かく洩らさず見ていくと、4つの短編動画が有った、全部再生した。
その内の1つの動画にのみモーターが紹介されていた。
4動画の内、モーターの紹介は5秒間のみ。
そのキャプチャー画像がこれだ、
ハイパワー3Dファンモーター。
この動画を見なければ、チラシ広告だけでは、
吸引力を左右する肝心のモーターの素性がわからないようにしてある。
日立純正(ジャパネットモデル以外)の
パワーブーストサイクロン機種のモーターは、
小型ハイパワーファンモーターX4 なのだ。
このモーター【小型ハイパワーファンモーターX4】の吸引力は
日立の自信作であろう。
日立純正ラインナップのパワーブーストサイクロン掃除機の吸引力が凄いというのはパワーブーストサイクロン(気流) + 小型ハイパワーファンモーターX4という組み合わせがあってこそであろう。だからこそこういうデモンストレーションが行なわれるのだから。
消費者がどこまで機能説明を追及したか・比較検討をどれくらい深くしたかによって肝心な部分の製品理解度が大きく異なる販売である。
チラシ文句だけで購入し、購入後に吸い込み力に疑問を持ってからモーターの違いを知ったとしても、少しでもモーターの説明がどこかにあったら(たった5秒の動画であっても)売り側の販売方法としては”公開してある”と言い訳は立つ。
残るは商人としての誠意の問題であろう。
私は電気屋さんじゃないから解釈が間違えている可能性もあるが、
(違っていたら教えてほしい)
ジャパネットモデルはパワーブーストサイクロンなのになぜ安いか、
吸引力が劣る安い方(推測)のモーター【ハイパワー3Dファンモーター】を使って、
日立自社販売ラインナップでは存在しない
パワーブーストサイクロン(気流) + ハイパワー3Dファンモーター
という組み合わせであるからではないのか。
だから最終販売価格が安い29,800円なのだろうと推測する。
そもそもの(標準希望小売価格)値引き前価格54,800円は、
下取り掃除機価格25,000円を、
販売実行予定価格29,800円に上乗せした金額であると考えられる。
「パワーブーストサイクロンなのにお買い得!」 と、
モーターへ意識を向けさせずに安さの意識操作を狙った戦術。
標準小売価格は作った側(日立とジャパネット)が何とでも決められる価格なので、これ自体をどうこう言えるものではないが、
パワーブーストサイクロンという高位機種の吸引力の強力さをイメージさせる名称が使えるようにして、
メーカーで組み合わせ採用していないモーターで企画制作・販売する、
消費者が高機種イメージを受ける目玉製品をつくり、
標準希望小売価格を高く設定して、
値引きお値打ち演出をする手法、
ジャパネットの販売戦術がよく見えるようである。
いや、
この方法は他の家電を含むジャパネットの戦略主軸の一つなのかもしれない。
私はどうだろう、買うか買わないか、悩める製品だ。
以上、ご参考まで。