都立病院ではLGBTQの患者のパートナーが家族と同様に面会や医療提供に同意できることが、都議会厚生委員会の質疑で明らかになりました。

 

委員会での質問と答弁をここに記載しておきますね!!

 

 

2018年3月16日 東京都議会厚生委員会

 

<龍円質問>

都立病院において、さまざまな人が受診しやすい環境づくりということでは、LGBTを初めとする性的マイノリティーの方たちも忘れてはならない視点です。

 

当事者の方々からよく耳にするのが、病院における困り事です。その中の一つに、入院した際に、法律上では婚姻関係にないパートナーが、入院している患者さんと面会や手術などの説明に同席することを医療機関が認めてくれないということがあります。


ある当事者からは、都立病院ではありませんけれども、手術の一週間前になって、同性パートナーが立ち会うのだったら手術をしないとした医療機関があったということも伺いました。大切な家族である同性パートナーの治療上の意思決定に参加できなかったり、立ち会えないことは非常に大きな苦痛だと思います。また、あるゲイのかたは、老後、終末期医療、そして延命治療などの重要な局面が来たときが心配で仕方ないとおっしゃっておりました。
そこで、都立病院においては、同性パートナーの面会などについて、どのような対応を行っているのか教えてください。

 

 

病院経営本部サービス推進部長の答弁 
都立病院では、患者中心の医療を実現するために、都立病院の患者権利章典を制定しており、患者の誰もが一人の人間として、人格、価値感などを尊重されるとともに、十分な説明と情報提供を受けた上で治療方法などをみずからの意思で選択する権利を有するなど、患者の自己決定権に基づいた医療を提供することを基本方針としております。
 
この方針に基づき、都立病院では、全ての患者の面会や医療の提供に関する同意について、法的な親族に限定せず、患者自身に決定していただいております。性的少数者の患者についても同様に、患者自身の意思に基づき、対応を行っているところでございます。今後も、性的少数者の方のみならず、全ての患者が安心して受診できるような環境づくりに努めてまいります。

 

<龍円>

都立病院では、患者自身が、「この人がキーパーソンですよ」と指定できるということで、とてもすばらしいことだと思います。しかしながら、当事者の皆さんは、都立病院においてこういう対応をしているということを全くといっていいほど知らないようです。
 

 今後、もっと当事者に向けて情報発信をして、周知していただけるようにお願いいたします。そうすることで、安心して病院に来られることがふえると思います。また、ロールモデルとして、私立病院への啓発にもつながってくると思います。
 

 そして、医療従事者向けのLGBT研修といった周知啓発も取り組んでいただきますよう要望いたしまして、私の質疑を終えます。ありがとうございます。