(生後2ヶ月の息子ニコ)

 

こんにちは、龍円あいりです。

 

 

    
米国カリフォルニア州の2013年にダウン症のある息子ニコを出産し、しばらくアメリカでの育児や療育情報を共有するブログを記していました。オフィシャルブログで当時のブログに追記等をして再投稿しています。

 

 

これまでのブログ投稿と内容がかぶるところもありますが、生後2カ月の様子をふり返ります。 

 

 

   ▼手に興味あり「ハンドリガード」  

 

2カ月に入ったころから 自分の拳をよく眺めていました。 これは生後2-3カ月の赤ちゃんに見られる 「ハンドリガード」という行為で、 自分の手を発見した時に見られるそうです! 赤ちゃんは「自分」という認識が 始めからあるわけではなく、 頭からだんだんと下に向かって 認識する範囲が広がっていく過程で、 手を発見して「なんだこれ」と 見つめているそうなのです。 

 

しばらくすると、 グーをほっぺたにくっつけたりし始めました。 2カ月が終わるころには グーを口元に持っていき、おしゃぶりの前段階のような感じになっていました。 

 

2022年追記:ニコはおしゃぶりはしませんでしたが、手や指を口元に置くと落ち着くようで、結局、小学校1年生の頃まで手指を口に添えたり舐めたりしていました。特に机で絵を描いたり、お勉強していると無意識にやってしまうようです。コロナ禍でマスクを常にするようになって、手は舐めなくなりましたが、マスクを内側から舐めてしまいます。学校でマスクを1日5-10枚は交換して帰ってきます。マスクをしていない自宅では、Tシャツの首元の生地を舐めてたりすることもえーん衛生的ではないので、声がけを続けていると、自分でも気がついてやめるようになったりしてきています。

 

 

  ▼認知力への働きかけ:全身への刺激 

 

ダウン症のある子は 認知の発達がゆっくりと聞いていたので、手から下の身体を発見するのも遅れるかもしれないと思い、この頃から「身体全身を触って刺激する」ことを始めました。 

 

これは療育ではなく私独自でやったことですが なかなか効果があったような気がするので記しておきますね。 肌の触れあいは、一般的に発達に良い影響を与えると言われていますし飛び出すハート

 

やりかたは簡単。 赤ちゃんの認識が頭から足へと 進んでいくということだったので、 その順番に触っていってあげていました。 「これはなーに?ニコの頭!」 「これはなにかな?ニコのおめめだよ」 という具合に、優しく声をかけてあげながら 頭から鼻、口、ほっぺ 首、肩、腕、おてて 胸、お腹、ふともも ひざ、すね、足、という順番で ゆっくりマッサージをする感じで 触ってあげていました。 1日3-4回やっていたと思います。 

 

特に、赤ちゃんが一番最後に発見するという足は、 刺激を積極的にあたえるようにしました。 おしめ交換の時などに 両足をあげて本人が足を見えるようにしてあげてから足裏や指を触ったり、 左右の足裏をスリスリとすり合わせたりしました。 

 

始めのうちは、特に反応はありませんでしたが、 3カ月の終わりごろには、 ニコが自分で足裏をスリスリと合わせているのを 見かけるようになりました。 

 

 

(こんな感じで、足と足をすり合わせているのを見かけるように)

 

しめしめ。足を認識し始めたぞ。 とほくそ笑んで、 次はオムツ交換のときに 足の親指をニコの目線に入るところまで持っていき、ほっぺに足裏を当てたり、ペロリとなめさせたりしました笑 (身体が柔らかいから出来る) 足をなめるのは面白いのかいつも笑顔になりました。 

 

こういった働きかけがあったからなのか、だんだんと「足に興味津々」になっていきました。 手で足をつかませてあげると喜ぶようになり、 5カ月に入るころには こうやって自分で足をつかめるようになっていました

 

 

 

身体の他の部位についての認識は不明ですが、足は完璧に発見したようです。しばらくすると 靴下を自分で脱ぐようになり 足を自分でなめるようになりました。

 

   

 

これは11カ月のころ。 靴下を両足同時に脱いだりしています。楽しいね!

 

 ダウン症のある子の発達は ゆっくりだと言われていますが、 「根気よく導いてあげると、反応が出てくるまでにしばらく時間がかかるけれど、 必ず通じる」 と、この経験から学びました。 ですから、早期療育を始めて働きかけていくことは、大切なことだと考えるようになりました。

 

これ以来、本人が「?」という感じで特に反応がなくても気にせずに、インプットとなる刺激を与え続けるようにしています。何も伝わっていないわけではないって知っているから。数ヶ月とかかかることもありますが、ながーい目線で、焦らず、超気長にやっています。

 

 

ダウン症があるからといって 「どうせ遅れるから」とか「無理かも」と あきらめてしまう必要はなくて、 あらゆる可能性を信じて、前向きにどんどんと働きかけていくことは、とっても良いことなのではないかと思っていますキラキラ