スペシャルニーズのある子とない子たちが

安全に安心して一緒に遊ぶことができる。

 

そんな夢にまでみたインクルーシブ公園

が、東京にできました。

 

世田谷区の砧公園内「みんなのひろば」として

3月24日にOPENしましたラブラブ

 

 

アメリカでニコとよく遊びに行っていたのがインクルーシブ公園でした。

 

帰国し、日本の公園はぜんぜん違うことに驚きました。

 

「健常児」向けに作られていて、スペシャルニーズのある子が遊ぶには、危険が多いのです。

 

いろんな子どもたちが一緒に遊び育つ中で、共に生きる心が育って欲しいと、都議会議員に立候補するときの公約に、インクルーシブ公園を掲げました。

 

 

 

都議になって最初に一般質問に登壇した時にインクルーシブ公園を提案しました。

それが2018年の春。

 

それから調査研究に1年、設計と工事に1年、

わくわくしながら待ち続けて丸2年が経ち、

桜が満開の日に、子どもたちの笑顔に迎えられての誕生でしたガーベラ
 

 

 

ハート広場は柵で囲まれている

 

「みんなの広場」はスペシャルニーズのある子たちも一緒に安全に楽しく遊べる工夫や配慮が多数あります。まず、広場全体が囲われていて、ゲートになっています。つまり子どもが広場から走り出ていかないんです。これ安心ポイント高いですよね。

 

今はまだこうやって柵が見えていますが、その手前には生垣が育ってきて、今後、緑の柵になる予定です。

 

ハートブランコは3種類あって、選べる

 

 

①身体を支える力が弱いお子さんが横になって乗れる円盤ブランコ

②背もたれ付きブランコ

③一般的なブランコ

 

 

息子ニコは「背もたれつきブランコ」に乗りました。

 

体幹が弱く、握る力も弱いため、いつもはブランコの際はつきっきりで、思いっきり押してあげることができないのですが、安心してビューンと押してあげることができました。そしたら、一番最初の写真の笑顔でした爆  笑

 

 

じつは、このブランコでは、私にとっては印象に残る出来事がありました。

 

ブランコに並んでいるとき、ニコの前が、歩行補助器具を使っているお子さんでした。ブランコが揺れ始めると、目がキラキラと光って、声をケラケラとあげて笑いながら、大喜びしていました。その姿をみて、私まで嬉しくなりました。

 

それを見た、私たちの後ろに並んでいた別の子が、「このブランコって障がいのある子用なの?」とお母さんに質問して「ここはいろんな子達が一緒に遊べる公園なのよ。だから誰がブランコに乗ってもいいのよ」って答えているのが聞こえてきました。

 

なんか嬉しくて、、、涙がポロポロこぼれてしまいました。

 

ブランコで大笑いしているその子の笑顔がみたくて、

そんな親子の会話が聞きたくて、

この公園の完成を2年、待ち続けてきた気がします。

 

 

 

円盤ブランコは、数人で一緒に乗れるというので、子どもたちに大人気でした。

 

 

ハートスロープ付き複合遊具

 

大型遊具には、車椅子や歩行補助器具等を使用していてもアクセスできるスロープがついています。ニコはこのスロープが気に入ったみたいで、何度も往復していました。ダウン症のある子にとっては「傾斜のあるところ歩く」こともPT的目標の一つなので、良い訓練になるなー。

 

 

こちらはニコの新しいお友達のすみれちゃん爆  笑キラキラ

 

お母様のくりこさんはー

 

「歩行器で歩き、遊べる公園なんて夢の様でした‼️

歩行器でスロープからの遊具を歩いて、鏡や、可愛い絵、

色んな仕掛けが次々にあるのに夢中になってました‼️」

 

とおっしゃってくれました。

 

 

DS SMILE CLASSに参加してくれていたご一家で、久しぶりの再会になりました!

 

 

すみれちゃんとニコはすぐに仲良くなって、一緒に遊んでました♬

 

 

公園の真ん中にある大きな遊具にも、スロープが付いていました。

 

 

 

ハート日除け

遊具のてっぺんには、日よけ。日光に弱いお子さんへの配慮となっています。

 

 

 

公園内には、こんな日除けが設置されている休憩スペースもありました。

 

 

大型遊具には、いろんな遊びと魅力がいっぱい!

 

 

車椅子でもアクセスしやすい。

 

ちょっとした窓があれば、お店やさんごっごに。

 

ニコはアイスクリーム屋さんになりきって、アイスを売ってくれました。

 

ハート車椅子でも通行できる迷路

 

 

ミャオ。

 

ハート心を落ち着かせるシェルター

 

人が多くいたり、大きな音が苦手だったりするお子さんもいます。

心を落ち着かせるために、シェルターとなる場所もありました。

 

 

ハート音の出る遊具

 

大きな鍵盤を押すと、優しい音がなる遊具でした。2つの高さがあって、いろんなお子さんが使うことが想定されていました。

 

ハート地面は柔らかいゴムチップ

 

 

遊具のあるところはゴムチップ舗装でした。ふわふわで怪我しにくいんです。

 

この日、ニコはすべり台で着地に失敗しましたが、まったくへっちゃらのようでした。よかったー。

 

 

広場全体はこんな感じです。

 

 

 

こちらはぐるぐる回る遊具。子どもたちが嬉しすぎて、高速で回っていました。

体幹の弱いニコにはちょっと参戦できなかったかな。今度、空いているときにチャレンジしてみよう。

 

 

園内では東京都の職員の皆さんが、アンケート調査をして、どの遊具が楽しかったか、どの遊具が使いにくかったかなどを聞き取りしていました。

 

「今後の設計に生かしていきます」

 

とのこと。

 

やるー!!!

 

インクルーシブ公園は、皆様の声とともにどんどん成長していきますルンルン

 

今後は月1回ペースでTOKYO PLAYさんによる

様々なワークショップが開催される予定です!!

ぜひホームページからチェックしてください。

 

 

 

今後、ニコとともにここに通うぞぉ。

みんなと一緒に、遊んで、笑って、育ってね!!!!

 

 

私の夢がひとつカタチになって、胸が感謝でいっぱいです。

 

東京都建設局の菅原課長をはじめとするみなさま

みーんなの公園プロジェクトの皆さま

メディアでも応援してくださった皆さま

都議会で応援してくれた仲間の皆さま

小池百合子都知事に感謝申し上げます。

 

令和2年度はー

 

府中市:都立府中の森公園

 

渋谷区:恵比寿南二公園・水道道路の9号通り公園

(長谷部区長と渋谷を笑顔にする会の皆さま、ありがとうございます)

 

豊島区:造幣局跡地の新公園

(高野区長と都民ファーストの会豊島区議団、ありがとうございます)

 

品川区:大井坂下公園

(妹尾麻里区議、ありがとうございます)

 

でもインクルーシブ公園が整備される予定です。

どんどん取り組みが広がっていて、嬉しいです!!

 

 

先日の一般質問ではー

 

今後、区市町村がインクルーシブ公園の整備しやすいように

東京都で「インクルーシブ公園のガイドライン」を策定し

補助金の創設も検討に入ることとの答弁をいただきました。

 

都内すべての区市町村にインクルーシブ公園が整備され、

スペシャルニーズのある子とない子が、一緒に遊ぶのが

「当たり前の風景」となることを目標として

さらに、頑張っていこうと思います。

 

 

※追記

新型コロナ感染症のオーバシュートを回避するための重大な局面だとして、小池百合子都知事から「この週末(3月28/29日)は急がない外出はぜひとも控えてほしい」との呼びかけがありました。3月28日(土)から4月12日(日)までの間、インクルーシブ公園「みんなのひろば」も使用中止となるとのことです。