私の地元の星渋谷区星は、去年9月、

公立小中学校の全児童と生徒に

一人一台、タブレット端末を配布し

キラキラICT教育キラキラ


を、始めましたkeroppi





ダブレットを教育に導入してから

ちょうど1年が経過したので

どのような成果や課題が見えてきたのか

渋谷区の教育長のところにお邪魔させていただき

お話を伺わせていただきました。


そもそもどんなことをやっているのか、

渋谷区のICT教育に関するリンクをチェックです。

↓ ↓ ↓ ↓



渋谷区ICT教育システム「渋谷区モデル」導入について

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/detail/files/edu_torikumi_pdf_icthuzokusiryo.pdf




簡単にいうと、

渋谷区内の公立小中学校に通う

全児童と生徒に一人一台のタブレット端末(富士通のARROWS)を配布


ペン入力もできるし、キーボードでも入力できるタイプです。

また先生には教員用のタブレットが配布されます。

今年度が始まった時点で、約8900台が配布されたそうです。

全てのタブレットにセルラー回線がついているので

Wi-Fiがない環境でも使え、

児童生徒や教職員が自宅に持ち帰って、

学習や仕事に使えます
kitty


これは全国で初めての取組だそうです流れ星





教育長によりますと、

子どもからは「これで楽しく勉強できる」という好意的な反応が多いそうです。

そして教育風景が劇的に変わって、

「こども達がみんな顔を上げて話を聞いているんです」

ということらしいのです。


以前は、子ども達がノートを取るために下を向きっぱなしだったのが、

教師のタブレット端末のデジタル教科書を

黒板のプロジェクターに映し出して話をして

同じ教科書が、子供の手元のタブレットにもあるため、

子どもたちがせかせかとノートを取る必要が減ったのだそうです。

グッグッグッいいね。




自分のことを振り返ると、

私は小学校1年生までスウェーデンで育ち

日本語が話せなかったので、

とにかく「日本語」で苦労しました。

たどたどしい日本語しか話せないし

文字を書くのも下手だし、授業中はノートをとるのに必死。

先生の話はほぼ聞いてなかった。

記憶に残っているのは、ノートを取る必要がなかった「先生の雑談」のみ。

だから「授業中におぼえちゃう」みたいなことなんてなくて、

勉強するとなると、家で一からしなくちゃならなかった。

しかも自分のノートは、全く参考にならなかったという。

なんのためにノート取っていたんだろうと、今となっては思います。

無駄なノートテイクが減って、

こどもがより先生のお話に集中できるようになるのは

良いことだと思います。



タブレット端末導入は、学力向上にも貢献しています。

去年9月からの本格導入後の成績の変化は発表されていませんが、

モデル実施した2校では、わずか3ヶ月でこんな変化が!!






授業では「コラボノート」アプリを使って、

同じ画面に、複数の子どもが書き込みをしながら

共同で作業を進めたり、意見を交換したりできるのだそうです。

「コラボノートについて」



↓ ↓ ↓


http://www.collabonote.com/edu/school/




クラスで挙手をして意見を述べることをためらうお子さんは、少なくありません。

コラボノートを活用することで、議論が活発になったそうです。

先生がそれぞれの意見をリアルタイムで見ることができるので、

ファシリテートしやすくなり、議論を深めるのに役立っているそうです。



その他にも調べ学習に使ったり、

カメラ機能を使って観察をしたり、

道徳の時間にソーシャルストーリーの動画を見たりと

色々な活用方法があるそうです。



自習機能としてはデジタルドリル「スタディサプリ」を活用しているそうです。




ドリルは遡って学習したり、先取りもできるそうです。

自動の丸つけの機能が付いていますので、一人一人にあった学習ができるのです。

「スタディサプリ」について

↓ ↓ ↓

https://studysapuri.jp


つまづいたところで、クラスの授業から置いていかれて、

そのまま勉強嫌いになる子は少なくないはずです。

でもスタディサプリを使えば、

例えば高学年であったとしても「九九」に戻って勉強を始めることだってできます。

逆に学校の勉強が簡単すぎて困っている子にとっては、

高校3年生まで先取りで進むこともできます。

日本はアメリカみたいに飛び級がありませんが、

スタディサプリ内では飛び級ができる訳ですよね。

保護者はスマホ等からお子さんの学習状況を確認できるそうですよ。



<タブレット X スペシャルニーズ>

ICT教育が、学習する上で特別な支援を必要とする

スペシャルニーズのあるお子さんたちの

大きな助けとなることは、ご存知ですか?

渋谷区ではタブレットが有効活用され、効果を上げているそうです。


爆  笑「書く」助けになる

通常の学級において、読み書きに困難がある子供が2.4%いるそうです。

字を「書く」のが困難なお子さんは、

タブレットでノートテイクをすることもできるそうです。


実際にあった例として、書くのが苦手なお子さんが

周囲と同じように意見を発表できないことによって

自信を持てずに、登校拒否気味だったそうなのですが、

タブレットを活用することで、周囲と同じようにできるようになり

自信をつけて、前向きに授業に取り組めるよになったそうです。


爆  笑「読み」の助けになる

一方で「読み」の方が苦手のお子さんは、

「ワードトーカー」という機能を使うことで

文章の「読み上げ機能」が利用できるのだそうです。

教科書をテキストファイルに読み込んで

読み上げを聞きながら授業に参加しているお子さんもいるそうなのです。

この機能を使えば「話すのが苦手」「話さない」「話せない」お子さんも助かりますよね!!

一般のお子さんも、英語の発音等を確認をすることもできるそうです。


爆  笑授業により集中

知的な発達に遅れがあるお子さんは

「視覚的情報」の方が得意なことが多くあります。

タブレットを使うことで、

授業の内容により興味がわき、

飽きずに学習を進めている姿が見られるようになったそうです。



この分野については、

渋谷区と東京大学先端科学技術研究センター

連携して研究を進めているようです。

7月に

「学習につまづきのある子供の実態報告
子供の特性に応じた支援方法を考えるセミナー」


が開催され、

ICT教育とスペシャルニーズについて話された記録があります。

↓ ↓ ↓

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/assets/edu/000035249.pdf




最後に「課題はなんですか」と聞きましたら

インターネットのフィルタリングに、改善の余地があるとのことでした。

また文字読み取り機能で「数字の1」と書いているのに

ローマ字小文字の「L」と読み取られるなど、

小さいところの改善の必要はあるようですが、

概ね活用は良好のようです!


<感想>

すごく良い取り組みだと、あらためて感じました。

スペシャルニーズがあってもなくても、

一人一人にあった学び方の可能性を広げてくれています。

ICT教育は「意図」をしっかりと持て導入すると

大きな効果があると感じました。

東京都の特別支援学校では、クラスに1台程度は配置されているそうですが、

もっと積極的に導入していくことを提言していきたいなと感じました。





なんか文字ばっかりの投稿になってしまいました。



意味はないけど、デスクトップに保存されていた懐かし写真。

七里ヶ浜でヨガポーズ。

サーフィンとヨガが人生の中心にあった頃です。

今思うと気楽だったな。