桜が咲き始めましたね。

ニコにとっては初めての日本の春ですコスモス

お花見に連れて行きたいなと思っています。





ニコは日本では月1回ST(言語療法)を受けています。


ご興味のある方は、こちらです↓

日本歯科大学付属病院 
口腔リハビリステーション多摩クリニック
http://dent-hosp.ndu.ac.jp/nduhosp/tama-clinic/


STが必要だと判断されれば、保険が適用されます。

お世話になっている橋本STはすごく良い先生で

教えてくださる内容は役に立っています。


しかし、もっと回数が頻繁だといいなーと思います。



(カリフォルニアでのSTの様子)



カリフォルニアでは週2回のSTが通常でした

PTやOTが週1回なのに対して

STが週2回なのには理由があって、

「話すことは日常的なことなので
STも日常的に行われるべき」

ということなのだと

言葉の先生に教えていただきました。



(グループ療育のSTの先生と)


しかもニコの場合は、グループ療育でも

週2回STの先生に見てもらっていたので、

多い時は週4回STを受けていたことになります。



日本だと言語療法が受けられる場所が

すごく限られていますが、

カリフォルニアはいたるところに

言語療法を提供している場所がありました。

自分の住んでいる地域だけでも

グーグルで検索すると30カ所出てきました。





この地図の一番遠いところでも、車で20分圏内です。

(これだけ言語療法を受けられる場所があるから

週2回のセッションが実現可能なんですよね)

これは、多くの人達が言語療法を

受けている
ということでもあります。

ダウン症とか自閉症というような

明確な診断名がなくても

「ちょっと言葉が遅れている」というだけで

言語療法を受けていました。

だから多くの子供たちが

一時的に言語療法を受けるのです。



これは、素晴らしいことだと思います。


人生の始めのほうでの「言葉でのつまずき」は

その後の人生に大きく影響を及ぼします。



私自身が言葉で非常に苦労しました。

私はスウェーデンで生まれました。

親が話す日本語は少し聞いて理解できるものの

6歳半の時に日本に来るまで

スウェーデン語しか話すことができませんでした。


始めは先生や同級生の言っていることが

全く理解できませんでした。

友達と会話する程度の日本語は

比較的すぐに身につきましたが、

国語はいつも苦手でした。


大学受験する頃、どんなに勉強をしても

国語の偏差値だけはいつも40代横ばいでした。


大学生の頃

「自分が想っていること、考えていること」を

友達に伝えたいと思っても

どのように話したら伝わるかわからなくて

結局は話さないで済ませていました。



アナウンサーとして採用された後は、

本当に言葉に苦労しました。

”関西弁訛り”のような訛りの傾向がなく

「龍円独自のひどい訛りがある。

どこから直したらいいかわからない。

単語の発音を辞書で調べて

ひとつひとつの訛りを直していくように」

と言われました。

スラスラと言葉が出てこないジレンマが、いつもありました。


それでも「伝えたい」「伝えるべきこと」に

いつも意識を向けていた中で

だんだんと話すことが好きになっていきました。

話すことに躊躇しなくなったのは

25歳になった頃だったと思います。


6歳までの言葉の遅れを取り戻すのに

19年かかった
ということになりますね。


言語療法のようなものを早期の段階で受けられたら、

きっとそんなに長引かなかったのだろうと思います。

言葉の遅れは、とにかく早期が大切です。



話は戻して、日本でのニコのSTですね。

月1回は「日常的」とは言えませんよね。

それは、残念です。

でも予約がいっぱいで月1回以上は

難しいらしいのです。


でも、教えてもらったことを

周りの人たちが日常的に取り入れることで

変化が生まれるはずです!!!



さて、先日のSTの際に

ニコがローマ字(大文字)を全部覚え、

Apple, pig, catなどの単語もすんなりと覚え始めたことを

橋本STにお伝えしたところ、

目を丸くして驚いておられました。


ふふふ、そうなんですよ。

話し言葉は遅れていても、視覚的情報は強んですよ!

と誇らしい気持ちになりました。


ニコの次の目標は

「二語文」「三語文」を使うことになりました。

形容詞動詞を教えるといいそうです。

形容詞だったら

赤いリンゴ
黄色いバス
大きい箱

という具合。


動詞だったら

バナナを食べる
リンゴを洗う
イチゴを切る


という感じです。


三語文にするには、それに主語をつける。

ニコがリンゴを洗う
ママがイチゴを切る


という感じですね。


上の写真のように「赤いボール」「赤いクレヨン」

「緑のボール」「緑のクレヨン」という具合に並べて

「緑のボールはどこ?」と聞いたりするのもいいみたいです。



あと日本語のいいところは

一つ一つの「音」が明確
だということ。

「り・ん・ご」という具合に

一つの文字に、一つの音があって

音が聞き取りやすいらしいです。

音ごとに背中や腕を軽く叩きながら

「り・ん・ご」と発音して聞かせるのも

良いそうです。


これが、結構、いいみたいです!


「お・は・よ」とか「お・ふ・ろ」とか

音ごとに区切って伝えていたら

口真似をし始めました。


一方の英語は「Apple」と音が繋がっているので

聞き取って真似しにくいですね。


一長一短ですね。

柔軟にいいところを取り入れて

お話しする楽しさを詰め込んで

ニコの言葉の発達を助けてあげられたらいいな。





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