こんにちは、有村藍里です。
2025年の連載もあと2回になりました。
年末っていつもあっというまに過ぎていく。
映画って、「さあ、観るぞ!」という気持ちがないとなかなか観られないものだと思っていました。
二時間前後の時間をそこに使うこと。
途中でやめにくいこと。
もし自分に合わなかったらどうしよう、という不安。
そう考えると、映画を観るという行為は、意外と覚悟がいる。
だから私は、今まであまり映画を「ちゃんと観る」ということができませんでした。
テレビの…
金曜ロードショーで流れている映画を少し観たり、
なんとなく触れる機会はたくさんあったけれど、
最初から最後まで集中して観る、という経験は少なかった気がします。
みんなが知っているような有名な映画でも、
「名前は知っているけど、最後まで観たことないかも?」という作品が意外と多くて。
それに気づいたとき、知らないままでいるのは、ちょっと勿体ない気がしました。
それで2024年から、
「1年で映画を100本観る」という目標を立てました。
100という数字に特別な意味があったわけではなくて、
ただ、「ちゃんと映画に向き合ってみたい」という勢いみたいなものだったと思います。
映画を観るのは、たいてい夜です。
静かだからなのかもしれません。
眠れない夜に、ふと一本観ることもありました。
一日の終わりに、画面の中の世界に集中していると、
頭の中が少し整理される感じがして、
気づいたら心が落ち着いていることもあります。
映画を観たあとに色々な方のレビューを読むのも好き。自分にはなかった視点で観ている人の感想や考察を読む時間を含めて映画が好きなのかもしれない。
反対に、映画を観られない日もあります。
作業しなきゃいけないことがあって、
そわそわして集中できない日。
そんなときは、音だけでも楽しめそうな映画を流しながら作業することもありました。
でも結局、「これはちゃんと観たいな」と思って、
あとで最初から観直すのがいつもの流れです。
結果として、
2024年は61本。
2025年は12月19日時点で60本。
100本には届かなかったけれど、
いろんなジャンルの映画に触れる時間は、想像以上に楽しいものでした。
観ていくうちに、自分の好みもはっきりしてきました。
SFやミステリーが好きなこと。
シリーズものや洋画を多く観ていたけれど、
邦画にもいいなと思える作品がたくさんあって、
来年は邦画にもっと触れていきたいと思うようになりました。
映画をたくさん観るようになってから、
物事の捉え方が少し広くなった気がしています。
前よりも、何かに固執したり、執着したりすることが減って、「そういう考え方もあるよな」と思える場面が増えました。
自分には合わなかったかも、と思う作品に出会っても、
「観なきゃよかった」と感じたことはありません。
いろんな価値観を知れた、という感覚のほうが近いです。
気づけば、映画鑑賞は私の趣味になっていました。
「趣味は?」と聞かれても、
以前はうまく答えられなかったけれど、
今は「映画鑑賞」と言える気がします。
好きなものが増えたら、
自分のことも少し好きになれたような気がしました。
2025年も、観た映画をインスタのストーリーズに記録して、ハイライトにまとめていました。
感想は書いてないことの方が多いです。
ネタバレが怖かったし、言葉にするのが少し慎重だったから。
でも、来年は観て感じたことを、
ほんの一言でも残してみたいと思っています。
Xで映画の感想を書いてみるのもいいかもしれません。
映画の投稿をきっかけに、
「それ面白かった?」
「私も観たよ」
と友人が連絡をくれることもありました。
映画が、ひとりの時間から、
人とつながる話題に変わった瞬間でした。
今年は映画館には、数えられるほどしか行けていないけれど、来年は劇場にも積極的に足を運びたいと思っています。
映画を観る理由は、ひとつじゃありません。
インプットしたい日もあれば、
感情を動かしたい日もある。
涙が出る作品も、目を背けたくなる作品も、
ただワクワクしたい夜もある。
自分の知らない世界を知りたいし、
これを作るのはどれだけ大変だったんだろう、と思いながら観るのも好き。
そして、素直に作品を楽しみたい。
私は、その全部の気持ちで映画を観てきました。
100本という目標は、結果として届かなかったけれど、
何かひとつ目標を掲げたことで、
自分の視野は確実に広がったと思っています。
それだけで、十分だった。
来年も、映画は100本観るつもりです。
感想を残せるようになりたいし、
いろんなジャンルの作品をたくさん観たい。
また新しい世界に出会えるのが、今から楽しみです。
私が今年観た映画は
インスタグラムのハイライトにまとめています。
もし気になってくださった方は、こちらから見てみてください。
今週も最後まで読んでくださってありがとうございました。
有村藍里
