これって、とくにMacやAdobeに限った話ではないんです。

 

そして、それは自動車や家電製品にもあてはまる話なんですが、あんまり知られていないのかなあと思う秋です。

 

つい先日「iPhone 17 ご予約確認のお知らせ」という詐欺メールが届きましてね?

 

バカだなあ。

 

30年もApple製品を使い続けている人間が、iPhone17を予約するわけないだろう?

 

とゲラゲラ笑っています。

 

りんごマークで鍛えられた人間は、ビッグウェーブに乗らないんですよ。

人柱になっていただいてありがとうございます、と思っています。

 

だから騙されることはないんですが、一般の方はそうでもなさそうなので、一応書いておこうかなというエントリーです。

 

 

最新のモノにはエラーが含まれている

いわゆる初期ロットと呼ばれるものを買うのは、

 

時代を引っ張らなきゃと勝手に思ってる層、

インフルエンサーを気取る層、

そしてメディアの人間です。

 

で、メディアが一番遅れてます。

 

あの人たち、知ってるようで知らないんですよ。

なのでわりと情報の取捨選択を間違えてます。

 

まあ平たくいうと、最新情報を伝えることによって、お金を得ている人たちが飛びつかざるを得ない感じでです。

 

10年前くらいまではそういった製品の最新性能情報が求められていたんですが、いまの時代、デバイスに最新性を求める理由がほぼありません。

 

まったく違う話ですが、釣具業界も同様で。

性能が上がりすぎていて、一般人はダイソー品で十分みたいなメーカーにとっては地獄絵図が広がっています。

 

品質が高止まりしているんです。

 

たとえばシマノという超絶有名メーカーのステラという商品は、それはそれはハイエンドな釣具なんですが。

それを使いこなす人たちっていうのは、ごくごく一部でして。

 

ホントにその釣りにそれが必要ですか? と尋ねたら、そうでもない感じなんですよね。

 

まあどっちかというと下手でも能力が上がるということで、電動アシスト自転車みたいな感じになってます。

ガチすごい人が使ったらそれでレースまでできる電動アシストっぷりですが、一般人にとってはブーストアイテム。

不足している能力を可能な限り引き上げるチートとかドーピングの部類です。

 

使ってるときの心地よさに酔う、という至高の趣味の世界です。

ゆえにこれ以上は野暮というものですが。

 

Macにしても他のPCにしても、お仕事で使う場合は安全性と確実性が重要ですよね。

最新バージョンにリスクが伴うなら、じっくり様子を見ることも大切なわけでして。

 

閑話休題。
 

スマートフォンの機能に新しさがなく、いいよと言える点は計算速度の速さくらいしかなくて。

使う人の能力が劇的に上がったりはしないわけです。あくまでもあがるのはスマホの演算能力のみ。

 

たとえばどれだけ内蔵カメラが進化しても、写真が下手な人は下手なままです。

 

写真がうまくなるには訓練と学習が必要で、それはAIにも手が出せない領域です。

 

撮影時に「もっと下から」とか「水平を意識して」とかアシストしてくれないなら、撮影者はずっと同じ意識で撮りますよね?

 

アングルを工夫したり、光の入れ方を調整したり、といっためんどくさいことはしません。

 

上達のためには訓練が必要で、なので人は誰かから学んだり、学校へ行ったり、OJTで鍛えたりして向上を図ります。

 

これまでよりも使えるAIが出てきたとはいえ、わりととんちんかんなサジェッションを出してきたりしますので、それを鵜呑みにして変な方向へいってしまうこともしばしば。

 

イラストレーションの場合は「被写体とシチュエーション、ライティングを用意しなくていい」ぶんだけ有利ではあるんですが。

最新機種になったからといって、いいものができるとは限りません。(平均値は高くなりますが)

 

単純作業と最大公約数の追求、失敗回避率の向上がAIの得意分野ですから、人間の能力向上にはあんまり寄与してくれません。

 

原始的な機材でも太刀打ちできちゃうのが写真でして、基礎知識の有無が左右する世界です。

 

実際のところ、20年前のデジタルカメラでもいい写真は撮れてます。

たぶん一般の方は「これ20年前の機材で昨日撮ったやつです」とでも説明されない限り、そこそこいいカメラ使ってるんだろうなとしか感じないと思います。

 

そういった最新性よりも「最新のものに手を出して大失敗する危険性」のほうが影響がデカいので、「わかっている人は急がない」というのが常識だと思って間違いありません。とくにお仕事の場合は。

 

いかに安定しているものを手に入れるか、というのは令和の規定演技みたいなもんですよね。

 

AIや最新機能によって写真撮影にいいことがあるとすれば、あからさまな失敗をしなくなることかなあと思います。

一般の方にとっては、ちょっとした福音なのかなあ。でも気づきにくいです。

 

 

iPhone 17 Pro Max、iPhone Airのカメラに不具合

こんな記事が出ていました。

 

アップル「iPhone 17 Pro Max」「iPhone Air」カメラに不具合、修正へ 海外メディア報道

 

最新機種の不具合情報です。

 

 

 

 

このように、初期ロットには何かのトラブルを抱えるケースが多々あるため、最新機種をなんとしても手に入れようとする動きにはならないんですよね。

 

問題がある程度潰されたくらいで手にいれるのがいい感じなんです。

ちなみにどんな不具合かというと

 

両機種のカメラでバンドライブを撮影したところ、一部の写真で、ステージ上のLEDライトなどが黒く塗りつぶされる症状

 

だそうです。

 

うーん。

 

日本ではあんまりそういう機会がないので、トラブルが表に出てくるかどうかよくわかんないですね。

 

日本国内だけの販売だったら、問題が出てくるのはもっと後になってたかもしれません。

 

海外はわりとイリーガルにあれこれやっちゃうので、エラー発見速度が速いです。

 

この問題がハイエンドカメラとかだったら、

 

「爆弾抱えたまま仕事に行って、いざ撮影となって大怪我」

 

みたいなことになっていたかもしれないぞと思った瞬間、背筋が凍ります。

 

頼むからエラーは潰した上で発売してほしいと思うのは当然といいましょうか。

 

ホント、現場で起こるトラブルは胃がいくつあっても足りません。

 

できる限り勘弁していただきたいです。ふう。

 

 

Adobe Illustrator 2025の不具合

最近ではAdobe Illustrator 2025の不具合が明らかになってまして、有識者はそろって「2024をインストールしておけ」という情報拡散を行っています。

 

黒歴史バージョンとして語り継がれるかもしれない感じで、冷静な人ほどバージョンを上げずに注視しています。

 

かくいう自分も、Macをリプレースするにあたって、Adobe Illustrator 2021(ver. 25.4.8)を残した状態にしたうえで、2024、2025

をインストールしている状況です。

 

まあこれには大失敗とは違う大きな理由もあるんですけれど。

 

過去にすごく使っていたPostscriptフォントが使えなくなるから、という切実なお話があって、古いバージョンでも切れません。

 

ミニマリストならキレる要因ですが、勝手にキレててください。こっちはそれどころじゃないんです。

 

納品したモノに使ったフォントが、改訂版を出すときに使えなくなってしまう、というシャレにならない事態でして。

 

ロゴに使った書体が使えなかったら、ちょっと変えたいとか言われたときに詰みますよね。

 

そういったバージョンが上がることで過去の資産が切り捨てられ、使用不可になってしまうという世知辛い状況が明らかになっていますので、古いアプリケーション ソフトウェアが捨てられないんです。

 

ともかく、最新機種が出たばかりの状況では(どうしても最新でなければいけないのなら仕方がありませんが)古いバージョンを確実に使える状態にしておくことは、お仕事上の鉄則だと思っていただいていいと思います。

 

こういったことは、工場でお仕事をされている方はとてもよくご存知だと思いますけれども。(設備更新の苦労しのばれます)

 

そうじゃない方もいらっしゃると思いますので、注意喚起的にお知らせする次第です。

 

さらに、Adobe Illustratorにあった黒歴史の話

昔ね?

Adobe Illustratorに黒歴史バージョンがあったんですよ。

 

Adobe Illustrator 7 っていうやつ。

 

これは使っちゃダメ、というのが当時の常識でした。

 

何年も経ったある日、昔話としてこれを某掲示板でお伝えしたら「いい加減なことを言うなボケ」みたいに絡まれたことがあるんですよ。

それも世の中はAdobe Illustrator 10とか、CSが出回った頃なんですけれども。

 

昔のことは知らず、たぶん中古とかで持ってたのかなあ、Adobe Illustrator 7を、とか思いながら噛み付く人の書き込みを読んでいたんです。

 

当時、ユーザー登録っていうのをするのが流儀だったんですよね。

 

で。

 

登録したら、わりと早いタイミングでAdobe Illustrator 7.1 が勤務先に届いたんです。

 

7.0じゃなくて7.1使ってね、という感じのことが書かれていたような記憶がありますけれども。

 

デザイン会社は5.5を使っていて、7がヤバイんならあえて使う理由もねぇなあということで、ずーっと5.5のところもあったんですよね。

実際、うちもそうでした。

 

その後8が出て。

 

7とか7.1は使っている人を見なくなりました。

 

その7をつかまされた人が噛み付いてきたのかなと、今はなんとなく勘づくわけですが。

 

当時のことをご存知なければ、怒るのも無理ないなあと思った次第です。

 

当時を振り返ったら、

 

5

5.5

8

10

 

くらいが安定していたように思います。

あとは使わないバージョンだったなあ。

 

そんなわけで、最新バージョンのものは何が起こるかわからないので手を出すな。

ちょっと前の安定バージョンは可能な限り手放すな。

事故にならないよう飛び出すな、というお話でした。