PIXTAさんからメールが届きました。

 

[PIXTA]【重要】AI生成画像・動画素材の取扱い停止に関するお知らせ

 
タイトルが穏やかじゃありません。
ちょっと言い換えてみますよ?
 
「アンタら、生成AI使った画像と動画は許しまへんで?」
 
関西弁で書いてみたけど、ちっとも柔らかくなりませんでしたよ、ごりょんさん。
 
以下、引用。
 
画像や動画の生成が可能なAIツールの普及により、多くの方々が短期間に大量のAI生成コンテンツをアップロードする一方で、AI生成コンテンツに対する購入者様側のニーズや購入者様が求めるAI生成コンテンツとのマッチングが困難な状況が継続しておりました。
 
言い換えると
 
「キミら、なんかめっちゃアップしてくるけど、誰も買わへんから取扱いをやめるわ」
 
って感じでしょうか。
 
もうちょっと深掘りしますとですね…
 
生成AIの台頭で、アップロードされる画像や動画が増えてきた。
それも想定より多くアップされている。
 
これを「販売できる商品かどうか?」について判断しなきゃいけないんですが。
 
どういうことかわかるでしょうか?
 
PIXTAは、生成AIの可否を目視で最終確認しています。
 
つまり「PIXTAのレギュレーションを理解した人が、この画像・動画を目視して公開の可否を決める権限を与えている」わけです。
 
ここまで書いてもわかんない人はいらっしゃると思うんで、もうちょっと言及しますが、
 
そのチェックプロセスは、すべて人件費に直結するってことです。
 
生成AIの画像・動画を、人がチェックしてる。
それがどういうことなのか、考えてみてください。
 
AIにチェックさせる方法はあるんです。
 
だけどその状況でも、最終的には人間の承認を要する。
それは令和8年現在の技術力としては
「企業の誠実さ」に鑑みると良心的すぎる対応なんですよね。
 
ちゃんと最終的に人間が目で見て「売ってよし」を決める。
 
これにはコストがかかってるってことです。
 
このコストについて「どうでもええわ」と言う人は、我々の敵です。
二度と表舞台に出てこないでください。
 
海外だと「文句言われたら対応するわ」という
「ヒャッハーな世界」もあったりするので、
日本人との相性が悪すぎるんですよね。
 
PIXTAはガチでマジメに「権利者に金を」という動きを見せているので、できる限り誠実に判断を、と考えているようです。
 
そこに生成AIの画像と動画がめちゃくちゃアップされてくる。
指示は簡単だから、数が増えます。
 
静止画はいいですよ?
近似画像かどうかはAI判定である程度チャックできますので。
 
問題は動画です。
 
動画の特徴は
 
「収録時間分はきっちり見なくちゃいけない」
 
という十字架を背負わされてしまうんですね。
 
動画編集をしたことがある人は「あっ」て気づかれると思います。
 
10分の動画は、10分かけて確認しなくちゃいけないんです。
 
ここまで書いてもわからなくて文句言う人は、
クレーマー成分強めの方ですので、これ以降読まなくてもいいです。
むしろブロックしてください。
 
1時間の動画がアップされてしまったら、1時間見続けなきゃダメってことなんですよ。
 
Aという動画と、Bという動画がアップされたとします。
それぞれ30分のコンテンツとします。
 
AIで類似点を判別したとして、どれだけの差異があるのかをチェックします。
それを担当者が確認する。
 
30分のAと、30分のB。
 
最低60分かかる可能性が発生する。
 
そして上長にエスカレーションする時間が出てくるかもしれない。
 
また60分かかる。
 
その時間がどれだけ非効率かという点について、
想像できない人はビジネスセンスが足りないってことになるわけです。
 
AとBと、CとDとEとFと......で微妙に違うというものをアップした人がいるとして。
 
全部見るよりも、まずはブロックしてから判断した方が「お金はかからない」ですよね。
だから一切をプロックする、というジャッジになってくると想像するわけです。
 
たぶん、現場はオーバーフローしちゃったのかもなぁ。
 
そんなことを思いました。
 
このメールを読み進めると
 
「だけど現状のAI利用は歯止めが効かないし、AIをまったく利用しない画像はないかもしれないよね。
だからガイドラインを明確にしたから読んでね? ガイドラインから外れた画像や映像はリジェクトするからよろ」
 
という流れの文章が続きます。
 
で、ガイドラインのリンクが続きます。
 
▼販売可能なAI加工に関するガイドライン
https://pixta.jp/guide/?p=73841
 
世間の生成AIの取り扱いは、「この先、より厳密な運用ポリシーが必要になる」という動きが「見えやすい形」で示されたわけです。
 
AIの扱いは「いまとなってはAIって外せないけどさー、あからさまに誰かの権利を侵害してたら潰さなきゃだめだから、こっちに持ってこないでね」というのが主流になりつつあるのかなあ、と理解しているのですけれども。
 
自分としては、あえてAI素材を使う理由がなくてですね。
よくわからないんですよ、AI利用者の気持ちが。
 
ですので、権利関係をきっちり守っていただけるのであれば、生成AI素材もちゃんと活用する姿勢でおります。
 
だけど自分から生成AIを使うモチベーションが上がらないので、AI使ってくださいと言われたら「生成とかの手配は、そちらでやってもらえないでしょうか」とお願いするかもしれません。
 
というか、します。
 
言い方は悪いけど、匿名安価奴隷システムなんですよ、これって。
AIは文句ひとつも言わずに作業してくれるスゴイやつらなので。
使うなとは言わないし、言えないのですよ。
 
だけど対価は権利者にお支払いしたいと考えるわけでして。
 
なので「どこから取ってきたんだその基礎情報?」という、なんというかA5等級黒毛和牛の追跡システムとセットで納品してくれたら安心なのに、現時点では産地偽装の疑いをかけられた牛を取り扱うお肉屋さんみたいな気持ちが拭えない感じなので、それが辛いですね。
 
AIの栄養になったコンテンツ制作者にお金が届かないと、気持ち悪いんです、制作側の人としては。
 
とりあえず、AIの情報としてFYIなのでした。