今日も今日とてアメブロさんから
本日は、「3分で完成!魅力的な記事タイトルの作り方」をご紹介します。
という内容のメッセージが飛んできたりするのですけれども。
おおよそ自分のブログにおいては刺さらないわけでして。
見るたびに「困ったねえ」なんて思っていたりします。
タイトルに
「●分でできる」
「●つのコツ」
みたいな数字を入れるといいですよー、みたいなことを教えていただけるのですが、これ、いま書いてるジャンル......つまりデザイン関係では絶対言えないコトなんですよ。
たとえば
「●分でできる」
から始まる内容って、すごく短時間でできちゃうウラ技だったりするじゃないですか、一般的には。
ぶっちゃけ、デザインにはそんな近道がないんです。
そんなになんでもカンタンにできるなら、日本人は全員デザイナーになってます。
駆け出しの頃のあの苦労、短縮できるワケねえじゃんよ、と思ってる側の人間ですので書けないんですよね。
作業を単純化やプロセス化できて、その結果「●分でできる」ってことがあれば共有できるんですけれど。でもそれは、もう下流のことというか、アシスタントのレベルのお話だったりします。
そして、いま、アシスタントと呼ばれる人はどれくらいいるんだろうなあ、と遠い目をしています。
また、ぼくらの仕事って「●分でできる」ようなものが打ち出しにくいんです。
24時間、めっちゃくちゃ悩んでます。
3分でできるのはカップ麺が仕上がるのを待つくらい。
5分でできるのは栄養摂取くらい。
ちゃんと噛んだら10分かもね。
仮に単純作業について書こうとしても、データのサイズや数量でケタが違ってきたりするので、まずは1点あたりのお話しかできません。そこから計算しろや、という感じです。
PCのスペックは人によってまちまちですから、あの人は1分でできるけど、この人は5分かかる、みたいなことが普通にあります。
つまり、一般論化できない、ということになります。
ただし「ああ、その件なら、ウチでは1分でOKです」みたいな話はたくさんあるんです。
だけど条件がありまして。
「必要なPCは100万円な。だからいい機材買え」
ってコトになったりします。
ハイスペックはデザイナーを救うんですよ。
それをやれという記事を読まされたら……
これ、ぶっちゃけ詐欺だと思いません?
買えねえから困ってんじゃん、みたいな感想しか出ないじゃないですか。
手作業だった昔はね?
いろいろあったんですよ、手早くやるコツとか。
仕事を間違えないための鉄則とか。
現場のメソッドがたくさんありました。
いまはずいぶん失われているんです。
なんでかというと、PCでの作業が増えたから。
それによって圧縮できるコトが「ほぼほぼ圧縮された」から。(お金次第のとこしか残ってない)
自由にできる分、制約が減った分、デザイナーの作業が増えちゃった。
だから、言えないんです。
逆に言うと、金を突っ込んだらできることがめちゃくちゃ増える、というお話でもあるんです。
課金は力なんですよね。
この手のことは他の業種にも言えることでして。
こういうことを書くとすごく嫌われるんですが、可能な限り最高峰の機材を使え、というのは真理なんですよ。
高いもんはええんや、というのは正しいです、ハイ。
「●つのコツ」
こっちのほうは書けそうな気がしますが、数量を打ち出してしまうとすぐに限界がやってくるんです。書けなくなる。
どういうことかというと、ブログの内容にノルマが課せられるってことなんですよね。
YouTubeのショート動画でもよくありますけれど、「〇〇が□□する△△5選」とかいうの、だいたいこじつけが混じってます。
他にあんだろ? そこじゃねーよ、みたいなのが。
過去には「発掘! あるある大事典」というTV番組があったんですが、ノルマを抱えすぎた結果、根拠となるデータを捏造して打ち切りになりました。
毎週出し続ける宿命を背負うのがTV番組でした。
内容には無理が出るし、
精度は下がるし、
似通ったものを細分化して水増しするしかないし、
薄い薄い内容のものをタレントのトークで埋める。
そんなことなるのは目に見えてます。
さらにいうと、デザイン業にいる人が「●つのコツ」とか、他人と同じこと鵜呑みにしてやってていいの?
というお話があるんですよ。
他人が言ってることをやるだけでいいのか?
ダメに決まってるじゃないですか(笑)
プロの領域ですから、全部言わないのが基本。
10あるノウハウのうち「3とか4とか、それくらいなら言っていい」みたいなことって多いんです。
陳建一さんという四川料理をルーツに持ち、料理の鉄人で知られた方がYouTubeで語られていた麻婆豆腐のレシピとか。
Ristorante ACQUA PAZZAのオーナーシェフ日髙良実さんが、Chef RopiaさんのYouTubeで語っておられたアクアパッツァのレシピとか。
動画を網羅すると気づくことなんですけれども、どちらも100%ではないんです。どこかが削られている。
ほんの一部分だけ見せられて「それが全てだ」みたいな感じになってたらヤバくない?
ってならないですか?
ぼくはそう思うので、アメブロさんが言うノウハウには、どうにも乗り切れないんですよね。
一番大きな要因は
「そのタイトルの作り方だと、よそと被る確率高いから埋もれるのでやだ」
なんです。
というのも、ぼくはジャンルでいうと広告系なんですよ。
数字には根拠が求められるし、法律で縛られてもいる。
ダマシのテクニックは規制されてるんです。
公正取引委員会っていう怖い人たちがいるので、広告代理店にはちゃんと法務がいます。
そういうのをチェックする部門があるんです。
だから数字を出すならちゃんと根拠を示せないとダメ。
思いつきで書いたらダメなことが多いんで、ブログといえども気を遣うわけでして。
「世界一〇〇な□□」とか
「日本で一番読まれている▲▲」とか
「☆☆駅から徒歩xx分」とか
それらには根拠が必要なんです。
テキトーに書いちゃダメなの、我々は。
実際の広告物には「2024年□□□□ランキング」「□□□□□による調査結果」「□□□□□アンケート」のような文字列が、読めないくらいのサイズで入ってると思います。
そんなわけでアメブロさんの言うメソッドやノウハウは、「一般向けなんで仕方がないなあ」という感想を抱いています。
ダメってことはないんですよ。
広告になったら制限がつくので、どうしても対応を考えてしまうんです。
さらに「わかりやすい」「読まれやすい」という理由で提供されるメソッドを使うと、みんなと同じになってしまって、逆に読まれなくなることを恐れています。
「他人と同じことやって満足? それで安心?」
デザイナーはNoって言います。
埋もれたいならやればいい。
ほら、よく「そうだ、〇〇行こう」とかふつうに書いちゃってるじゃないですか。
「No なんとか, No Life」みたいなのも。
あれを多用したら埋もれますよね。
しかも二番煎じ以下ですし。
だけど、埋もれたくないなら、やらなきゃいけないことがなんなのか、わかるじゃないですか。
そんなわけで世の中に溢れる「煽るタイトル」「読まれやすいタイトル」というのは、ものすごく苦手なんです。
広告屋なのに、苦手なんですよ。
タイトルのせいで期待値が下回る内容になったら困るので、本文を読んでから決めていただければ、というスタンスです。
どんなことにもレイヤーとハードルがある、というコトなんですけれども。
いろんな方がいらっしゃいますので、誰にでも刺さる内容っていうのは書けないんですよね。
闇雲に矢を放っているのがこのブログなので、ご容赦いただければ、という感じです。
ものすごく書きにくいけれど、本音としてはコレ。
あとですね、ぶっちゃけてしまうと、
5選とか
00分でできるとか
そういうのって、基本、
誰かがやったモノ・コト・著作の焼き直しじゃないですか。
誰かのブログをそのままパクってる人もいたりしますよね。
暴言みたいに見えますけれど、これの真意は
一から編み出したものならバラまきせずに、もったいぶって少しずつ出したり、ユーザーを囲って販売しますよね?
サロンとかやるじゃないですか。
ココだったらアメンバー限定とか。
オリジナルじゃないからバラまける。
......ってところがものすごく気になっちゃうんですよ。
そういうタイトルが付けられるってことは
誰かに取られたところで痛くも痒くもない内容とも取れるわけで、
それはちょっと真偽を審議したくなっちゃうよね?
という感じで思ってたりします。
もちろん個人の感想ですよ?
個人の感想なんだけれども、わりと本質を突いてる感じなんで、やっぱ自分には無理だなあと思うのでした。