キタムラとコンビニで比較するとして。
もしも写真のプリントで悩んでおられるなら、キタムラ一択です。
説明すると長いんですが、
ざっくりいうと
「コンビニのプリントは色情報が削られてる」
からです。
「銀塩プリントしたい」「写真をプリントしたい」「印画紙プリントしたい」
とキタムラさんで相談したら、たぶんいい感じになります。
色褪せは少ないですし、日本全国、だいたいどこの町でもありますよね。
で、ほかにもサービスがあるのになんでキタムラさんを勧めるかというと、富士フイルムの機材があるから。
ヨドバシカメラにも、他のカメラ屋さんにも、店頭で使えるプリント機材があると思います。
でも一番オススメなのが富士フイルムの機材。
それ以外の機材は、場合によると印画紙じゃないんですよ。
昇華型プリンタとか、そういった技術が使われています。
それは結局コンビニと変わらない感じにになる率が高いんです。
CMYK形式でプリントするので。
一般的なプリンタはCMYKのカラーレーザー印刷です。
そして昇華型というのは、トナーを使わない方法で印刷する仕組みです。
いずれにしても色情報が削られるので、コンビニとキタムラなら、キタムラで「印画紙プリント」一択になります。
もうちょっと詳しくいうと?
コンビニのプリンタは、カラーレーザープリンタとよばれるものです。
CMYKという4色のトナーを使って、紙に印刷します。
インクジェットプリンタでも、安いものは4色ですね。
写真向けに作られたインクジェットプリンタは、6色〜9色くらいのインクを使います。
4色のプリンタでは、ぶっちゃけ力が足りません。
ひるがえって、カメラのキタムラにあるフジの機材は、RGBという色情報の多い画像データをそのまま利用します。
印画紙という「光を当てて色を変化させる、特殊で歴史のある写真用紙」を使うため、水に強くて、しかも色褪せしにくいプリントになります。
つまり、濡れてもにじまないし、シワシワにもならなくて、長持ちするということでして。
(印画紙って、水溶液に漬けるため、水に強いんです)
歴史が古い印画紙技術
印画紙の歴史はとても古くて。
全盛期には「100年色が褪せない」と謳ったブランドもありました。
カラーコピーが世に出るまで、色のついた写真を出したいときは印画紙を使う銀塩プリントしかなかった、と言っても過言ではないくらいの信頼度がありました。
でね?
コンビニのプリンタにもいろいろあって。
セブンイレブンは富士フイルム製。(たぶん古くは富士ゼロックスっていう会社)
ローソンとファミリーマートはシャープ製です。(2025年現在)
デザイナー目線でいうと、コンビニならセブンのほうが.....という感じではあります。(昔、出力サンプルを集めたことがありまして)
銀塩プリントってなによ?
昔から印画紙を使う写真は銀塩プリントと呼ばれていました。
昭和世代の人は「同時プリント」でおなじみのアレです。
フィルムを現像に出して、ネガフィルムと同時に印画紙プリントまでくっつけて渡してくれるアレ。
実際には暗室にこもって、プリントしたいサイズに拡大・縮小して、好きな濃度で焼き付けて現像・停止・定着・乾燥させた印画紙プリントのこと。
「ハロゲン化銀」という分子が多用されるので、それを使った印画紙への焼き付けを銀塩プリントと呼んでた......らしいです。
「ハロゲン化銀」を調べると、「塩化銀・臭化銀・ヨウ化銀」が出てくるわけでして。ひとつめ以外に塩(CL)の出番はあるのかい? と思わなくもないんですが。
一般的に印画紙を使った写真は、だいたい銀塩プリントと呼ばれています。
(言葉の発生時代に自我を持ってなかったので、資料を追っかけるしかないんで、なんか結論弱くてすみません)
そんなわけでキタムラとコンビニのどちらが「写真に適しているか?」といえば「キタムラ」ですよ、というお話でした。
あ、A4サイズに資料としてプリントしたいなら、コンビニのほうが近くて早いです。
ずいぶん前に、こんな記事を書いてます。
ご興味があれば併せてご覧くださいな。
