SNSを見てたら、動画が流れてきまして。

 

古い時代の、アイスクリームの作り方、みたいなものでした。

1890年代のアイスクリームの作り方、らしいです。

 

レシピ本をめくるシーンがあって、目にとまったのがこれ。

グラフィックデザイナーなら気づく、ちょっと驚きの処理がありました。

 

 

さて、どこでしょう?

 

この部分です。

グラフィックデザイナーならお気づきになると思います。

 

 

「Fa」と「Va」の部分。

 

異様にくっついてると思いませんか?

Illustratorを使っていれば調整はいくらでもできますが、たぶんこれ活字です。

 

活字というのは、金属の台に文字が彫られた、ハンコのようなものです。

1文字につき1台座。

 

つまり、こんな感じ。

 

 

だからFaやVaが食い込んでレイアウトされることは「本来ありえない」んですね。

 

だけどVaはめちゃくちゃ食い込んでます。

活字をツメることは物理的に不可能なので、Vaがワンセットになってると考えた方が合理的。

 

つまり、こんな感じ。

 

 

見出しのような扱いの大きい部分では、スペーシングを意識した文字が作られていたのではないかなと思ったんですよね。

 

 

このセットは汎用性を考えてあるけれども、100%どこにでもフィットするわけじゃないので、Vaとaniではアキ量が違って見えますよね。

 

活字は文字間をアケることはできても、ツメることができない。

 

その条件で「見え方を調整したい」と考えたのか「限られた紙面を有効に使いたい」と考えたのかはちょっとわかりませんけれども、とにかくスペーシングへの意識が見て取れました。

 

いまだとこんな感じでツメたりすると思うんですよ。

 

 

これ、Canvaでやろうとすると、めちゃくちゃ面倒臭いんですよね。

まだPhotoshopのほうがはるかにマシです。

 

たぶんCanvaのデフォルト設定だとこんな感じになると思います。

 

 

 

上と下、どちらが美しくに見えるでしょうか?

このような気遣いをどこまでやるかによって、単価が変わってきますので、やる方向で動くのがぼくらのお仕事だったりします。

 

海外のブランド関係の広告物を見てみると、欧文書体のスペーシングに関する傾向がわかると思いますので、いちどお調べになっていただければ。

 

Threadsで「Canva使いやすい〜」って書かれてるアカウントがいらっしゃるんですよ。

 

文字詰め、どうされてるんだろうか?

 

って、いつも思うんです。

 

Canvaのカーニング(または部分的なトラッキング)って、そんなに楽じゃないですよね?

 

Illustratorみたいに、キーボードでチョンチョンって、必要な部分だけ選んでツメ/アキ調整できる?

 

できるなら、そりゃ使いやすいよねってなると思うんですけれども、そうはなってなかった。調べても出てこない。

 

文字詰めはテキストブロック全体に反映されてしまいません?

一文字ずつツメたいんですよ、デザイナーって。

 

Illustratorでやるとすると、

  1. USモードにしたキーボードのTを押す。
  2. テキストツールになるので、調整したい文字位置でクリック。
  3. 調整したい文字(2つ以上)を、シフト+矢印(←→)を押して選択。
  4. シフト+オプション+矢印(←→)を押してアキ/ツメを調整。
  5. ベースラインの高さは、シフト+オプション+矢印(↑↓)を使って調整。
  6. 調整が終わったらESCキーを押して、マウスポインタを選択ツールに戻す。

このショートカットキーでできる一部分だけ処理できる機能に匹敵するものが、Canvaにはないんですよね。

 

実装されたとかされてないとか、そんなお話も見え隠れするんですけれど、いまのところ

 

いつの日にか搭載されるんだろうか?