デザインを日本語に直すと設計だ、とネットで言い切ってる人がいまして。

 

うん、まあ、確かに辞書にはそう書かれているのだけれども。

辞書サイトとWikipediaみて断言されてもなー、という印象を受けたので書いてみるエントリーです。

 

Wikipediaではもう少し細かく書かれていて、デザインは日本語の設計にわりと近しい、というくらいの感じ。

 

仮にデザインを日本語にしたら設計になるとして。

 

じゃあ「グラフィックデザインは『なに設計?』」って尋ねると、たぶん答えが返ってこないと思うんですよね。

 

肝心のグラフィックデザイナー自身が、コレは設計じゃないと思ってるフシがあります。(n=1です、ええ)

 

なので、グラフィックデザインに限って、設計ってホンマかいな、という感想になっちゃうなーとか思ったりするわけです。

 

あれを言い切った人は、たぶんデザインやったことない人だろうなと思うんですよ。知らんけど。

 

グラフィックデザインって、昔は「レイアウト命」みたいな扱いだったんですよね。

よく「カンプ」って言うじゃないですか。

あれ、「カンプリヘンシブ レイアウト」を略してるワードです。

 

「カンプレットデザイン」って言ってた先生もいたんですけれど、概ね「カンプリヘンシブ レイアウト」でした。

 

印刷系ってレイアウトが重要って教えられたんですよね。

 

あ、他所のことは知りません。n=1です。なので信憑性はムニャムニャ。

でもその当時、世の中の業界向け書籍は「レイアウト」というタイトルに満ちていました。

 

そういう意味で「グラフィックデザイン = 紙面設計」みたいな言い方はできるかもしれないなと、思ったりします。

 

でもなー。

 

官能的に作っちゃう人がいるんですよ、ポスターとか。

イラストレーション的なアプローチで作る人。

 

はぁ? 文字組? 知るか!みたいな(笑)

ぺっ、て無造作に文字置いて、でもそこしかないよねえ、みたいなことができる。

 

あれを設計と呼ぶのは、なんかリスペクトが足らん気がするんだよなー。

見てる人にめちゃくちゃ刺さってるから。

 

もちろん個人の感想なんで、スルーしていただいていいんですけれど。

 

レイアウトを重視するなら設計はハマる言葉かもしれない。

官能を重視すると、設計はハマらない気がする。

 

ほら、建築でも設計と意匠に分かれるじゃないですか。

それと同様に、グラフィックデザインにも意匠はあるんですよ。

むしろ意匠しかないんじゃね? くらいに思ってる人もいそうです。

 

そんなわけで、設計と言い切られたら気持ち悪いぞ、というお話でした。

ではでは。