よくあるじゃないですか。

 

「ナントカ総研の試算によると0,000万円分の広告効果」みたいなお話。

 

ああいうのを求められることがあるんですよ。

0,000万円分の広告効果を出せ。

フォロワーをめっちゃ増やせ的なオーダー。

 

「いや、それを言い出した時点で無理ですって」って思うんですけれどもね。

その場では言いませんけれども。

 

要するにエサ無しに魚釣ろうっていうお話が定期的に出てくるんです。

が、撒き餌しないで魚を寄せようっていうのは無理なお話で。

しかも誰かの無償労働によって成立していたり、地味な下積みや根回しがあったりします。

 

あと、取り扱うものの品質が高くないとどうしようない、みたいなお話だったりします。

 

エサは旨いからエサになるのですけれども。

旨いエサなしで釣りをしろと言われたら、インチキルアーを投げるしかないわけですね。

ルアーは疑似餌っていう意味です、念のため。

 

疑似餌がインチキっていうことですから、どれだけグダグダなのか、みたいなお話になったりします。

 

SNS社会ではインチキだとバレます。

中身がないやんけ~、なめとんか~、となりますよね。

 

安易にバズりを狙うと痛い目に遭う現代なんですよ。

 

そしてバズりには痛烈な批判も飛んできます。

それを見てビビるクライアントだと、まず成功しません。

 

このネガコメントをなんとかしたまえ、とか。

反感を買うのはちょっと、とか。

低評価を減らせ、とか。

 

そのまえにエサをなんとかしろよって思うんですが、そうはならないんですよね。

 

また、0,000万円分の広告効果といっても継続されるわけじゃなくて。

 

一気に広告効果が出たとしても、購入されるかどうかは別の話。

そして、瞬間最大風速がいつまでも続くわけはありません。

一気に話題が増えたものは、一気にしぼむことがわかってます。

 

ロングテールと言われて久しいですが、長く売れ続けるためには急激なブームを避ける必要があるんですよ。継続性に急激な変化はご法度です。

 

一瞬で売り切って逃げる人ならその方法もいいでしょうけれど、それは誰にも愛されない商法ですよね。

 

「広告効果」ほど実質的に効かない効果もないんじゃないかと思うんですが、一向になくならないです。

 

同じような話で、デザイナーに任せたらイイモノつくってくれて爆売れする、みたいなことを信じている町工場の方は多くて。

 

数年前の話ですが、とあるBarでセミナー帰りの方と喋る機会がありました。

 

デザイナーズ〇〇とか、デザイナーが町工場を救うとか、そういった趣旨のセミナーだったらしいんですが。

デザイナーが入ったからといって、工場が救われることってないんですよ。

 

むしろ工場の人が「これ絶対役に立つ」って信じているもののほうが、受け入れられる確率が高いんですよね。

 

なので、自分的にはコレめっちゃ使えると思うんだけど、どう? っていうアイテムの開発が効くんですよ。