東京都知事がフリップを使って記者会見をすることが、テレビを見ない、しかも地方のデザイナーにすら流れてきます。

そこで使われているフリップが、色覚異常の方に配慮されていないものだと思ったのでちょっと書いておきます。

 

あの「緑のフリップ」です。

 

最近見たのはこんな感じのもの。(100%の再現率ではありませんが説明用なのでご容赦ください)

 

 

クリスマスっぽいですね。

いい感じに見えているかもしれませんが…………

 

色覚異常の方にはこんなふうに見えているそうです。

 

 

上はP型色覚、下はD型色覚の見え方です。

 

「小」に使われている赤が見にくいですね。

上はまだマシですが、下はちょっと離れて見るとわからないと思います。

乱視が入ってたら完全に溶ける見え方です。

 

そもそも赤と緑は補色ですので、大きな面で使うには効果的なんですが、文字などのような細かいところで多用すると、色覚に異常がなくても見えにくくなります。

 

それがわかっているために白いフチがつけられているようなのですが、この白フチがハレーションを起こしてします。読みにくさに拍車をかけてまして、逆効果。

 

もしもスタッフがこんな作り方していたら「白フチがなくても成立するデザインをしましょう」と指摘します。少なくともデザイナーはこんな色の使い方をしてはいけませんネ。

 

20人に1人は読めない・見えにくい配色

前述の通り、世の中にはこのような見え方をする方がおられます。

 

日本人男性の5%、つまり20人に1人の色覚は、このような感じであることをご存知でしょうか?

それをデザイナーのようにコミュニケーションを担う者、行政関係者のように社会にサービスを提供する人は知っておかなくちゃいけません。

 

先天色覚異常は日本人男性の20人に1人(5%)、日本人女性の500人に1人(0.2%)といわれており、また後天色覚異常も、色覚異常の症状を呈する他の眼の病気の有病率から考えると、決してまれではありません。

 

引用元:参天製薬「色覚異常とは」

 

 


なぜに健常者の人間にこれが再現できるかというと、IllustratorやPhotoshopには色覚関連のプレビュー機能が存在するのです。

 

ご存知なければ一度確認してみてください。

 

メニューバー > 表示 > 校正設定


で見ていくと、下の方に

 

P型(1型)色覚

D型(2型)色覚

 

という項目があります。

 

少なくともデザイナーの方、デザインを志す方、行政関係の方は、もう一度自分が関わっている案件におけるカラーユニバーサルデザインの考え方について、ここで再確認していただければいいなあと思いました。

 

つまり、クリスマスだからといって、色の組み合わせ方にも工夫や確認が必要ですよ、ということでもあります。

 

これを書いているのは11月の末ですから、仕事をされている方のクリスマス案件はほとんど入稿・納品されているかもしれませんね。

 

来年もありますので、頭の片隅にでも置いといていただければ幸いです。