私は、最後に在籍した外資系では、機内通訳としての採用でした。
機内通訳といっても、客室乗務員の業務を兼務するスタイルで、世界中を飛んできたクルー経験者ばかりの集団で面白かった。
例えば機長やチーフのアナウンスは、
現地語➡英語という順で流れるので、即座に、日本人クルーが
英語➡日本語に訳すとか、
機内の日本人のお客様のご意見➡英訳し、クルーに伝えるという流れですね。
フランス語に縁があって、大学でも専攻していたので、ほんとはフランス語押しの私なのですが、CAとしてはほとんど使う機会はありませんでした。(今だに航空業界での需要は少ないんですよね)
CAとしては、いちばん使い勝手のいい英語に集中していたわけですが、けっこう機内の通訳業務はいろんなスキルがいりました。
英語圏のエアラインであれば、機長や、チーフの英語が壊滅的ってありえないと思うのですが。
他の外国語をメインとするエアラインのキャプテンやチーフの英語は
堪能とは限らない。
もちろん、読み書きはばっちりなのですが、私たちの英語が英語圏の方からすれば、時に滑稽に聞こえるのと同じく、
いまのアナウンス、何を言いたかったんだろう、まったく聞き取れなかった。
ということがけっこうありました。
何でしたっけ?
ときけるはずもなく、(キャプテンは誇り高き王様だから)
たとえば、到着地のお天気など、かなりお客様がお知りになりたい情報周辺の英語が、ボロボロだと、ホントに困る。
即座に日本語アナウンスをいれないとまずいですしね。
あらかじめ、現地語の天気の単語などはすべておさえておき(さすがに現地語は、キャプテンもチーフも流暢だから笑)
英語で聞き取らないようにしていました。
天気は、必殺のキーワードもある。
聞き取れませんでした?なんていってましたっけ?
と、仲間の日本人先輩CA(キャセイでバリバリ飛んでらした方)に泣きついたら、
なんだろね。必殺のあれ、あれを言っておきなよ~!
あれとは?
それは,「くもり」
晴れでも、雨でも、雪でも、吹雪でも、空は曇りに移り変わることが多いもの。
期待させても、失望させてもいけない天気に関するアナウンスは、
文字通り、グレーな、「曇り」が正解なのです。
白黒はっきりさせることだけでなく、グレーを大切にすることって、
アナウンスもそうですが、日常生活でも大切なことなのかもしれませんね。
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