成人男性は日に体重掛ける2g以上のタンパク質摂取が望ましいというのが長いこと陸上自衛官時代からの常識だ。

 

 

 

 

 

しかしソレを根底から覆す大きなショックを先日受けた。

 

 

 

外人部隊兵がおかしな常識をさりげなく押し付けてくる事は人間関係を厳格に限定する事で忘れていたんだがふとした時にやはり奴らと手放しで親交を築くのは大変危険だと久しぶりに忘れていた戦慄と恐怖と共に再認識をした。

 

 

 

 

最近私が司令部バーマンであった時にブラックリストに載せていた男がバーマンとして転属して来た。

 

 

 

 

この男は当然飲兵衛だがまだ30になったばかりにも関わらず二型糖尿病の初期症状が出たと軍医から注意を受けており、それにも関わらず私のいた管理中隊の閉店時間を守らない腐れ下士官の尖兵として毎晩真夜中までビールで酩酊しているいわゆるゾンビダメ人間だ、

 

 

かつて同部屋であった事があったがロッカーの配置を自由に変えることでお互いのプライバシーを尊重する方向で隔壁とし、うまくやって来たが最近の秀才なんだろうが外人部隊兵の品質管理がよく分かっていない連隊長がそれを禁止、今は無理矢理朝から晩までツラを見ないと成り立たないブートキャンプのロッカー配置を規格化して味噌もクソもまぜこぜにする方針を摂った。

 

 

 

 

これが司令部連隊のオバーニュには独立隔離した詰所と居住区画を持つセキュリティ小隊PLE隊員として以外は死んでも帰りたくない理由。

 

 

 

 

 

そしてこの我が人生になんの益ももたらさないクソは私の隣人だが個室パワーで私の生活は守られている、今の私がすべき事はチャンス到来のその日までこの地の利を守り抜き淡々と自分人生のクオリティをせっせと向上させてその恒常業務を恒常的に無難に行うこと。

 

 

 

 

その隣人とあろう事かプロテインのシェイカーを洗浄しているところを見られてしまった、

 

 

 

 

 

 

「 アレ、それプロテインのシェイカーですか❓ 」

 

 

 

 

(だからどうしたブタ野郎)

 

 

 

 

「 うん?そうだよ、君もビールも良いけどたまには筋トレ運動とプロテインも良いものだよ、

 

 

やってごらん❓ 」

 

 

 

 

「 何言ってんですか、戦闘連隊ではプロテインは禁止されていたはずですよ。見なかった事にしますから早めに辞めてください 」

 

 

 

 

アタマのおかしいこの常識は私もしばしば体罰で食事を抜かれることさえあるCalviの空挺部隊で聴いた事があったがみんな空挺歩兵の強い男たちは自身の鍛錬に余念がなく失笑しながらトレーニングの合間に影でプロテインなど常飲していたから私も、

 

 

 

 

 

「 色んな考え方があるんだな 」

 

 

 

 

以上には全く考えなかった、8年ほど前に伍長訓練隊でも指導部がそんなことを言っていた人がいたからプロテインは小さく隠しやすい小瓶のアミノ酸にして持ち込み使用していたが良好な関係と信頼を築く事に成功した同部屋の仲間たちはそんなもん個人の勝手だと放っておいてくれた、

 

 

 

 

 

 

 

 

だが8人部屋のその中の2、3人はプロテインやアミノサプリに嫌悪感を持っていた者がいた、まるで違法ドラッグを見る目であった。

 

image

 

 

そういう連中はやっぱりスマートではなく非合理的な理論と世の中に逆行する常識を持つ者たちだった、例えば、

 

 

 

 

1、プロテインは忌避するけどコカインは素晴らしい、深酒は団結を高めるために毎日するべきだという狂信的な信念

 

2、課業外や余暇のスポーツ活動は軍隊の恒常業務さえやっていれば全く必要ない

 

3、新しい競技や格闘技を始める事は幼児時代を過ぎた者はやっても身に付かないからやっても無意味である

 

 

 

 

 

どう考えることも聞き手の勝手だ、私はそこに何も言わないが押し付けられることは生涯を通して断固拒否する。

 

 

 

 

全ての主張は下記の動画で言われることの概ね真反対だが世界の99%より外人部隊の与太者の方がもっとカッチリ極まっているのではなかろうか↓

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかくフランス外人部隊は場所によってはこういうハマったら確実に終わる人類、外人部隊以外で暮らせなくする健全な心の人類を先の述べた木偶人形に作り替えるピノキオ・ファクトリーが各連隊にその支部が必ずある、

 

 それがいつの時代に何の目的で作られたのかは私も分からない。


 

フランス外人部隊に入りたい人は気を付けると良い、ピノキオに憧れる人も、軍人や映画や世間が持つイメージの戦闘員や自己規律が目当ての人もこれを胆に銘じて入隊してくれ。

 

 

 

私は奴らがなんと言おうがビールよりはプロテインを飲むし汗をかく運動をクズとの馴れ合いより高い優先順位に置く、これは世界共通軍人に必ず許されている権利であり私の決定事項で生涯絶対だがピノキオになりたいと明確な目標がある人もウエルカムな稀有な軍隊だ。

 

 

私の採用面接を英語でしてくれた元イギリス軍の中隊長の餞の言葉(もちろん英語だった)が身に染みる、

 

 

 

「 気をつけろよ。外人部隊は世間一般の普通の軍隊では無い、何になるのかは全て自分で決めるのだ。分かったな? 」