毎月インド方面から生ムクナ豆を輸入してあらかじめ水で2日間ふやかしたものを毎日淹れるお茶と一緒に10粒を目安に茹でて食べている。
ムクナ豆にはドーパミンの材料が含まれていて水にもよく溶けるらしい。
最近人種差別的な扱いを受けてもそこに隠れたアドバンテージを探し出せる様になっていて瞬時に秤に掛けて得だと思えば迎合し、無駄だと思えばバッサリ切り捨てることが驚くほど
「 速く 」
できる様になっている。
何度か命令伝達の真ん中に挟まる怠け者のクソマダガスカル兵長のせいで報告書を書かされることがあったが物事にあるとされるbright side/dark sideの選分けが敏感に探知でき、そして美味しい方の早い選定と決断ができるのはなぜだろうか、そしてそれを不適切な人物には、適切な人物が珍しすぎると言うのもあるが決してそれを仄めかさない言動に態度が取れるようになっているのは何故だろうか。
陰陽世界観も体感的に増幅され変わったこともない日常の日々が楽しいのは何故だろう、人寂しさを感じないのではなく味方なんぞ誰もいないのが完全に受け入れられてきているのは何故だろうかと考えていたがやはり正体の一つはこれだろう。
食生活に取り入れた「 ムクナ豆 」がその一つ、これがホエイプロテインで良く消化吸収される様になったという事だろうか?
ベニテングダケトリップには随分と失望させられた、
「 悪魔に出会った 」
「 キチガイになりそうなくらいの地獄 」
「 鬼に追いかけられた 」
とか言って散々期待させやがって、真夜中のノートルダムでそいつらと鬼ごっこしようと思って倍食べてみたがお腹が緩くなっただけだった時は本当にガッカリしたものだ。
私は大麻やコカインはもちろん違法ドラッグには興味がない、酒に溺れる人間でさえ嫌なのに堂々と嗜めないであんな割高な上に警察に的をかけられるなんて全部悪い事しかないじゃないか、そんなのごめんだ。
勧める奴もバカ外人兵ばっかり、話すだけで苦痛なのにバカのマネなんかやってられるほどこっちは暇じゃない。
だがムクナ豆やベニテングダケは然るべき食べ方をする分には地域に溶け込んで愛されているし、いわゆるそう言う副作用がない伝統的なスーパーフードに興味がある。
とにかく私は空挺時代からドラッグをやっていると思われる事は多かった、いつも笑顔(のつもり)でみんなに挨拶をすることはここフランスでも訝しむ人がたまにいるくらいだから地獄の住人にはそう見えても仕方がないと思っていたが最近は演じているのではなく本当にそうなっているのが嬉しい問題なのだ。
仲の良いルーマニアの調理兵長が影でこっそり秘密を聞いてくるのでムクナ豆を一掴み差し上げた。
反応は、「 なんだこりゃあ 」と言わんばかりの反応で、
「 豆なんか頼んでねえぞ 」
と言われたくらい普通の黒か白の豆だ。
別に即効性で効く人もいれば私の様に後で気がつく奴もいる。
日本では幾らなのかは知らないがそこまで高くないはずで植えれば劇的に増える菊芋の様なものの様だから不安に慄く様な暮らしをする人にはオススメだ。