自分・・・3回泣きました。(涙)
椎崎夕さんの作品で、絵師さんはあさとえいりさん。
あらすじは、助けてAmazonさ~ん!!!!
十五歳の秋、晴は父親を亡くし、子どものころ別れたきりの母親の再婚先・柚木家で暮らすことになる。
誰からも必要とされてこなかった晴は、誰かに甘えることなど知らずに育った。
自分を捨てて家を出た母親には反発しか感じない。
そんな晴に、柚木家のひとり息子で、大人でもある慶司は保護者のように振る舞う。
オレのことなんかほっとけよ!意地になる晴だったが、慶司から冷淡にされると悲しくなる自分に気づいていた…
コドモとオトナの甘くて切ない恋物語。
でもってこの作品は
・兄弟未満
・恋人未満
・好きと言えない
の3部構成なんですねぇ。
3部というか2部とおまけというか・・・なんですけど。
この感動はあらすじじゃ伝わらないです~。
晴は高校を中退して父親と叔父を養っていたのです。
でも父親は死んで謝金だけが残ってしまって。
返さなければならない借金を叔父に残し柚木家に引き取られていくのです。
意地を張り続けて甘えまいとする晴に、叔父が毎日のように金の無心にくるのです。
最初は体が弱くて働けない・・・借金取りに追われてる・・・と。
責任を感じた晴はこっそりバイトを始めたけど、その全てまでも叔父に奪われる始末。
ハハオヤの世話にはなりたくないと家では食事も足らない晴。
倒れてしまうまで意地を張り続けるその姿が痛々しくてねぇ。
まだ15ですよ・・・
誰に甘えるでもなく、唯一の居場所だと思うから父親や叔父の理不尽にも耐えて・・・
拠所だったから慶司さんに叔父貶されてショックだったんだろうなぁ・・・
子供だから・・・となにも知らされずにいれば、庇ってくれていた叔父の味方しちゃうよ!!!!
その上この叔父とやらがクソでねぇ。
叔父の掛けてたフィルターが外れた時、晴にすべての真実が見えたわけなんだけども。
信じていた全てが覆されたあの瞬間。
そしてもうあの暖かい場所には戻れないんだっていう切なさものね。
そんな風に落ちてる時に恋心を自覚した慶司さんが現れるのです~。
晴の告白に慶司さんも「ハタチになったら答えを出す」というにゃんとも生殺しなお返事。
ここまでが兄弟未満。
そして恋人未満はそれから4年。
ハタチ直前の晴。
諦めていた高校へも通い、まもなく大学入試。
約束のハタチまであと数ヶ月といった時期です。
2人の関係はつかずはなれず。
読んでるこっちは慶司さんの過保護なまでの甘やかしっぷりにミエミエなんだけど空回る晴がまた切ないっ!!!
10月なのにクリスマスプレゼントの希望を聞いちゃうなんて。(笑)
それに対して去年着ていたグレーのコートが欲しいと答える晴の健気さよ・・・
そしてちょっと嬉しそうなのは気のせいじゃないはずだっ!!!
約束の日まであと数ヶ月というところに、持ち上がる慶司さんのお見合い話に恋人登場説。
慶司さんの側にいたくて、自宅から通える大学を第一志望にしていたのに、行きたいのなら・・・と遠くの大学を慶司さんに勧められちゃうなんてっ!!!!!
その上慶司さんの叔母の美和子さんの爆弾発言に迷走する2人なのです。
曰く「慶司にとって蕗子(晴の母親)は特別な人だった。」
晴は母・蕗子にとてもよく似ているのです。
大切な蕗子に似てるから突き放せないだけなのだと、どんどん思いつめて慶司から離れようとする晴!!!
それを追う慶司さん!!!!
気づけ・・・気づくんだ晴~~~。(涙)
慶司さんを避けるようになった晴だけど、慶司さんはちゃんとクリスマスにプレゼントしてくれたのです。
あのコートを。
照れ隠しに験かつぎに欲しいといったけど、本当はすごく慶司さんに似合ってたから欲しかったのです。(涙)
晴よ・・・なんて健気なんだキミはっ!!!!!
もう・・・晴と一緒に私まで泣きだす始末。(笑)
多分晴はもっと泣いてるけど私はきっと3回・・・くらい???
うん、多分。
やはち年の差カップルの健気受けはほんと素晴らしいジャンルだと思います。(笑)
しかもこの作品2段なのにぎっしり詰まっているのです!!!!!!!!!
読み応えはすごいけど、思いのほか時間が掛かりました。
なんだかもう・・・椎崎さんに夢中かもvv
脳内変換は…晴れきにノジか宮崎さん。
慶司さんには三木さんだな~~~
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