やはり遊郭は良いのぅ・・・
加納邑さんの作品で、絵師さんは七唄あむさん。
あらすじは、娼館で働く朱は3年前に店の主人牙月に兄と友達共々拾われて以来ずっと好きだった。
周りは美しい人間ばかり揃っている花街で、自分は少しも綺麗じゃないし男なのだから愛されるはずもない。
だからただ傍にいられる幸せを日々感じていたのだったが、ある日朱の将来を案じた牙月は店をやめて役人になるように進めてくるのだった。
どうしても牙月の傍を離れたくない朱は「この店の男娼になりたいと」・・・
なお話。
最近、遊郭だの砂漠だのヤクザだの手当たり次第に読んでいて、当りもあるけどハズレもそれないりにあって・・・
少しは考えて買わなくては・・・と思っていたのですが、「恋の王朝絵巻」が結構面白かったので捜してみました。
いや~買って正解だったですよ!!!!!
最初は表紙もね可愛らしげだし、もしかして・・・失敗???とも思ったのです。
やはりあらすじで萌えないならダメよね・・・とまで思ったのです。
(私はこの本の存在は知っていてあらすじ読んで微妙だな~って思ってたんですよねぇ)
最初は確かに仔犬のように牙月を慕い寄っていく朱が可愛いのです。
ちょっと・・・もしかして男娼になるの反対してる当り・・・まさか!!!!
従業員ラブ!?!?!?!
それは嫌だ・・・(涙)
とグルグルしながら読んでいたのです。
そうしたら・・・そうしたら・・・(涙)
なんともド切ない・・・
朱は純粋に牙月が大好きで傍にいたい。
牙月は愛しく思う余りなんとかして自分から離して、花街ではなく外の世界で生きて欲しい。
という思い会う2人なのに、というかゆえのすれ違い!!!
ウッカリなきそうになりましたとも!!!!!
ああなんとも切なくしかも朱が健気なものだからもうもうもうっ!!!!!
ほんと幸せになってよかったねぇ、朱や。
それにしても共同経営者の青馬のニクいヤツ・・・
青馬がいなければこの2人はくっつかなかったのかも。
それに協力者な客@羅城と男娼・涼雅の恋模様も激しく気になるので、そこいら辺も読んでみたいな~って思います。
教訓。
やはり本は読んでみないとそのよさはわからない。
某古本屋の拝み屋さんの言うように、世の中には面白くない本などないのかもしれません。
ただ面白がるのに苦労するだけで。(笑)
結局最期まで読めなかった本はなかったし、数年後に読んだらまた違うのかも~。
・・・そして本が一向に減らないのです。(涙)
そして脳内変換。
牙月には三宅さん。
朱には~ちーで聞きたいなぁ~。
- 加納 邑, 七唄 あむ
- 色街に恋の花