はいです。しつこいのはわかってます!!!
分かってるけど止められないのが祭りなんです~。
というわけでこの作品も榎田尤利さんの作品で、絵師さんは茶屋町勝呂さんです。
あらすじは他の男に抱かれる恋人・望を見ること。
それが玲治が望んだセックスのやり方だった。
毎回違う男に抱かれる望みを見つめる玲治の視線に愛情を感じるものの不安になる気持ちを抑えられない。
望はそんな状況を変えるべく玲治が禁じた行動を取ってみたが・・・
が1話目の「明日が世界の終わりでも」
望はあれこれ不安に思ってるようだけど、毎回違う男に抱かせるってあたりに歪んではいるものの愛情を感じるんです。
やはり同じ相手だとなにかと情が湧くものだし。
玲治も玲治で本気で愛してるならちゃんと説明してあげれば、こんなことには・・・とも思うんだけど。
このすれ違いっぷりがなんとも切ない。
たとえ明日が世界の終わりだとしても、後悔しない生き方ってのもしてみたいな。
今世界が終わったら後悔だらけの人生しか送れてないもの。
2話目「約束」
事件から7年後。
玲治の親友でもあり玲治の前で望を初めて抱いた男城下と中学教師悠一のお話。
約束で繋がってた2人。
初めて他人に恋した悠一と限りなく初めて誰かに本気になった城下。
このすれ違いっぷりも素敵に切ない。
2人の間のパワーバランスが崩れるのが怖くて、軽い気持ちで約束を破ってしまう城下。
なカンジなんですけど、これって状況は違えど玲治望組とほぼ同じなんですけど~。
でもでもでも切ない・・・
切ないのよぉぉぉぉ。
ただこのお話だけだと、何故にここまで悠一は約束に固執するのかわからなくて。
なんだか無理やりだなぁって思ってた所で次へ続くのですよ!!!
3話目「集い」
これは悠一視点のお話で城下と分かれたあとのお話。
ボランティアで点字を学ぼうと勉強会へ出席すると、そこには玲治が講師として働いていた。
ある日喫茶店でバッタリ出会った2人はお互いの恋人について語り合う。
わけなんだけど!!!
2人の会話でやっと玲治の愛する人を抱いたら死んでしまう、という呪いの切欠を知り。
悠一の約束に拘る理由とかが判明してきて。
この「明日が世界の終わりでも」というのは決意表明でもあり逆に明日愛する人がいなくなったときにって考えたら・・・
素で泣けてきました。
後悔することほど人生で損をしてることはないと思ってる私なのに、今更思い知らされたっていうか。
身近な例ならビブロス倒産とかね。(笑)
それはいいとして、意地の張り合いは程ほどのしないと!!!
これから何かあったらこれを唱えることにします。
でもこの本読んで約束の重大性について考えなおしました。
今まで軽く破られてきた約束のなんと多いことか・・・
約束=絆
色々考えてしまう1冊です。
笠倉出版社 (2003.2)
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